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ベッドに腰掛けて、スマホを取り出してすばる君の電話番号を表示した
「…あっちは早朝か」
起きて、ないよね
いつもだったらあっちの時間とかも考えて早朝とか深夜にはかけないように気をつけているけど、今日はどうしてもすばる君の声が聴きたくなった
あの少し低い声で、名前を呼んでほしかった
スマホを耳に当て、すばる君へ電話をかけた
何回かの呼び出し音が鳴り、諦めて切ろうとした時、
渋「…ん、A？」
ああ…すばる君の声だ
久しぶりに耳に入ってきたすばる君の声に、涙が溢れそうになった
「すばる、くん？ごめん、寝てた？」
渋「ん、まあ別に大丈夫やで…。どうしたん？急に」
すばる君は覚えていないかもしれない。今日が私の誕生日で記念日だって
でもそんなことどうでもいい。すばる君が電話に出てくれた、声が聞けた、それだけでどうでもよくなるんだ
『すばる〜？電話してるの〜？』
でも、遠くから聞こえてきたのは
聞いたことない、女の人の声だった
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作者名：ゆか
| 作成日時：2019年2月11日 23時
