村上さんの彼女(紫)

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え、なに…怖いんだけど…




私の隣をぴったりとくっついて走る車に恐怖を覚えてどっかお店に入ろうとした時、車の窓が開いた





「…え、えっ？な、なんで…？」






運転手の姿に驚いて腰が抜けそうになった





え、だって…いま忙しくて。信ちゃんも最近連絡取れへんって言ってて…





渋「お前ビビりすぎやって笑 てかこんな夜道に危ないやんけ」





少し髪が伸びて、少しヒゲも生えている。でも、私の知ってるクシャッとした笑顔をした、渋谷さんだった





渋「ほら、乗りいや」





「え、なんでここに？」





渋「お前もなんでこんな時間に、しかも今日夜道歩いてんねん。あいつの誕生日やんけ。イチャコラちゅっちゅしとったんちゃうの」





渋谷さんは、ふざけた口調で。でも顔は少し心配そうな顔でそう聞くと、「ほれ、乗りい」って助手席を指差した





「渋谷さんの運転する車に乗るの初めてです」





渋「お前がマネージャーの時はよくお前の車に無理矢理乗り込んどったなあ。そんときのヒナ、少しだけ嫌そうな顔すんねん。お前と2人っきりの時間潰されるんあいつ嫌やってんなあ」






楽しそうにそう話しながら運転する渋谷さんをじっと見つめた






ジャニーズ事務所を辞めると、話をされたのはあの会見の1週間前だった





元マネージャーとはいえ、一般人の私に信ちゃんは渋谷さんのことを漏らすことはしなかった。





だから私も、渋谷さんに聞いた時はすごくびっくりした





渋谷さんの歌が私は大好きで、関ジャニ∞の皆さんといる渋谷さんはとても幸せそうだった





そんな彼が、男としての決断をした

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