村上さんの彼女(紫)

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新「かんぱーい！」




私のグラスに自分のグラスを当てて嬉しそうにビールをごくごく飲む新井君。




新「普段個室居酒屋なんて行かないから新鮮だなー」





新井君はキョロキョロと室内を見渡した





私は、村上さんのマネージャーをやってた時から付き合いで色んな人たちと個室居酒屋に行っていたからかむしろ今は個室居酒屋が当たり前になってきている





新「彼氏から連絡きた？」






「あー、うん。仕事長引いてるんだって」





さっき、村上さんからきたメールには「てっぺん回りそうやから、行けなくなったわすまん」って相変わらずそっけない内容だった




でもきっと、収録の合間に連絡をしてくれたんだろうなって思ったら、ほんとに忙しい人だなって思った




本当は、お店をキャンセルしようと思ったんだけど、新井君がもったいないからそこに行こうよってグイグイくるもんだから、断れなかった





まあ、ここってキャンセル料少し取られちゃうみたいだし、もったいないもんね。






「新井君は、彼女さんとかいないの？」





新井君にもし彼女がいたら、金曜日に、同僚とはいえ異性と2人で個室居酒屋なんてあんま良くないんじゃないかなって。





新「あー、いないいない。気になる人はいるけどね」





新井君は苦笑いをしながら、卵焼きをパクッと食べた

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