雨色と蛇 �� ページ38
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伊黒 side
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「……お、ちつき、ました、か？」
伊黒「あ、あぁ。取り乱してすまなかった。」
何とか涙も止まって、
ようやく正面から雨倉を見れた。
「ふふ。」
伊黒「っ、。」
優しい笑みを浮かべる雨倉を見て
途端に顔に熱が集まる。
伊黒「(あぁ、くそ、。本格的にまずい、。)」
こいつはあの猪の女だ。
頭で分かっているはずなのに、いざ目の前にすると、そんな事は忘れて、愛しいという思いだけが溢れ出す。
伊黒「……おい。」
「な、んです、か？」
包帯を取ったため、
円滑に進む会話に、少しだけ胸が高鳴る。
伊黒「……敬語を外しても、構わない。」
「！！………で、も、。」
伊黒「いいから、外してくれ。」
「！」
不毛な恋。
そんなこと分かっていながら、少しでも近づきたくて仕方なくってしまう。
伊黒「『伊黒さん』じゃなくて、もっと気楽に呼べ。」
「！」
あわよくば、あの猪から奪い去りたい。
そんな欲が湧き出てくる。
「………、お、ばない、さん？」
伊黒「………あぁ、。それでいい。」
「ふふ。あり、が、と、う。」
夢にも思っていなかった。
こんなに、気楽に話せるなんて。
伊黒「なぁ、。」
「……？」
伊黒「………、良かったら、文通、しないか、？」
「！」
まずい。
焦りすぎたか？
「も、ちろん、！」
伊黒「っ、。それなら、良かった。」
よかった、。
断られなかった、。
伊黒「なぁ、雨倉。」
「？」
伊黒「また、屋敷を訪ねても良いだろうか。」
「……ふふ。」
また雨倉は優しく笑った。
「い、つでも、どう、ぞ。」
伊黒「っ、ありがとう、。」
どろどろの欲望が湧き出てくる。
伊黒「(いつか……、。)」
伊黒「(いつか、奪い去ってしまう、。)」
あの猪には、もう容赦しない。
俺だって、隣にいたいんだ。
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らいく - 4を強く希望します！！全員と絡ませてほしい… (2021年11月18日 23時) (
レス) @page42 id: e0681dd9d0 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫と葛(プロフ) - 3と4が気になります！柱の方は富岡さんで見てみたいです！これからも楽しみに待ってます！ (2021年10月8日 16時) (レス) @page42 id: 7de3012b83 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - 3番が気になります！ (2020年12月7日 13時) (レス) id: d53ff93f6b (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 2と5がとても気になります！ (2020年11月3日 19時) (レス) id: a4e0d9fce2 (このIDを非表示/違反報告)
ちよこれいと。 - 初めまして！作者様の丁寧な文章に心躍らせここまで一気に読み進めてしまいました……！時間を忘れてただただお星様だけを押させていただきました！最高すぎます…！雨色ちゃんと伊之助の日常が知れると嬉しいので�´↓い�気になりますが全部みたいです！ (2020年10月31日 8時) (レス) id: f67e6dd4cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2020年3月11日 23時
