【殺戮の天使】なんでずっと隣にいるの！？ (ページ3)

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動物園-2 ページ3

ライオン♡ライオン♡

動物園にはいるとまっすぐライオンのエリアに向かう。

ｶﾞｫｵｵｫｵ

うっわぁ！！
ライオンだぁ！！
迫力満点！
最高！！

ｶﾞｫｵｵｫｵ
ｶﾞｫｵｵｫｵ

私がｲｹﾒﾝなライオンを見つめていると、

ザック「A、他のとこ行かねぇのか？」

もう！なんでこいつは私が癒されてる時に話しかけてくるんだよ！

A「まだ行かない！」

ザック「お、おー。」

まったくもー。

ｶﾞｫｵｵｫｵ
ｶﾞｫｵｵｫｵ

はぁ♡
癒されるぅ♡

そのまま癒されること1時間半

そろそろほかのところ行こうかな？
そう思って後ろを向く。

あれ？あいついない。

確かさっきまでいたはずなんだけど。
と思い周りを見渡すが見当たらない。

まあ、いっか。
これで楽しく回れる！

そう思って歩きだそうとした時

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ

え、雷！？
嘘、だって天気予報は晴れのち曇りだったし！
雨降るなんて言ってなかった！

そう心の中で叫んでいると
雨が降り始めた。
その粒はどんどん大きくなっていく。

嘘でしょ！？
傘持ってきてないよ！！
雨宿りできる場所…

あった！

見つけた場所はライオンのところから少し離れた場所にあるお土産ショップみたいなところだ。

さすがに傘は売ってないよね…？

少し期待を抱きながら店の中を見て回るがない。

どうしよう…。
全然雨が止む気配がない…。
どうすればいいんだろ…。

そう考えていると

「A！どこだ！」

そんな声が聞こえた。

「おい！A！どこ行っちまったんだよ！」

あいつの声だ。
走っている音が聞こえる。

こっちに向かってきてるのかな。
でも来たとしても傘なんて持ってるわけがないんだから、ここで2人で雨宿りするハメになるの…？

え、やだ。

そう思っていると

ザック「おい、A。」

下を向いていた私は声がしたので反射で顔をあげるとそこにはずぶ濡れのあいつが立ってた。

右手には1本の傘。

帰るぞ、と言って私に傘を差し出してきた。

こいつから貰いたくない、そう思っていた。

受け取ろうとしない私に強引に傘を押し付け歩き出した。
私は頭で考えるより先に傘をさして追いかけた。
そして追いつくと私より身長の高いこいつにも雨が当たらないように傘をさした。

最初はこいつも私も驚いたがお互い何も言わなかった。

そのまま家に帰りありがとう、とだけ言ってお風呂に入り、寝た。

次の日は2人とも風邪を引いた。