「バラバラ」月 ページ2
「なーぁ、なぁってば」
「何」
「どこいるかな？皆」
「知らない」
僕達は、四人で行動していた。
僕(月島)と、日向と、影山と、山口。
案の定山口が凄いビビッてるけど、谷地さんがいなくて良かったような気がする。
一応女子だし、山口よりビビりだし。多分。
今は、この【知らない学校】を探索中。
菅原さん達が居なく、もしもいたらいいなって事で探索中。
居ないと思うケド。
まずここが烏野じゃないのなら、考えられるのは五つ。
1つは【他の学校】
2つ目は【暗くて違う様に見えた】とか
3つ目は【ドッキリだったとか】
4つ目は【近所の廃校】
5つ目は、小説みたく【異次元】とか。
そんなのしか頭に浮かばない。とりあえず消去法で
暗くて、は違う。色々見て考えたが、やっぱり違う。そしてドッキリにしては懲りすぎてる。
学校全体使うとか有り得ない。
そして廃校って線はこんなに新しそうな校舎は廃校に見えない。
つまり考えられるのは、異次元か他の学校。他の学校ってのも薄い。
僕らがいつの間にか他の学校に移動したってのは……。
しかも四人とも。
信じがたい。
「月島。体育館行こうぜ」
「はぁ？何で体育館？今の状況でバレーする気？ほんっと、バレー馬鹿」
「ちげーよ！！菅原さん達なら体育館かなって思ったんだよ！！！」
「い、一応言ってみよ？ツッキー」
山口もおずおずと言う。そしてため息をつけば、仕方ない、と言うように言った。
「…わかったよ、体育館ね。行くよ」
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作者名：華影水城 | 作成日時：2016年4月29日 22時
