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「なんだ、ここ」茂 ページ1
キーンコーンカーンコーン＿＿＿＿＿＿
鐘の音で、はっ、と我に帰る。
俺は机に座っていて、目の前には黒板。しかも窓の外は真っ暗。
部活!!!!とも思ったが、俺は引退した身だったのを忘れていた。
にしても、学校で寝てしまったのか、はたまたボゥッとしていたのか。
自分が何をしたのか覚えていない。
「あれ、そういえば鎌ち達は……」
と振り返れば、そこには菊の花。
置いてあるのは、……………
俺と、鎌ちと、笹やんの場所に一個ずつ。
「………………」
そっと立ち上がって菊に触れてみるも、本物らしい。というか、俺が座っていたのは俺の席じゃなかったのか。
にしても菊とは、不吉にもほどがある。
「鎌ち、笹やん………どこいるんだろ」
と考えた結果、結局【帰った】と言う結論に行き着く。
俺も帰るか、何て思って自分の机に掛かってた鞄を持ち上げてドアに向かう。
「………………」
その時、違和感を覚えた。
あれ、俺らの教室って、こんなだったっけ？
ぐるりと見渡すと、貼ってあるものや黒板の日付、日直なども知らない人や物だ。
「…………いやいや、…俺らのじゃなかったらどこなのさ…」
と呟く。そもそも知らない間に違う学校にいたとか有り得ない。
そう思って、違和感を、不安を消すように教室から出た
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作者名：華影水城 | 作成日時：2016年4月29日 22時
