Six ページ7
Aside
『いらっしゃいませー...あっ!』
初めてお店に来たあの日から、岸君は不定期ながらも、お店に顔を出すようになり、常連の用になっていた。
『今日もお仕事ですか?』
岸「...っはい!そっす!ニコッ」
私は、岸君がジャニーズでKing & Princeのメンバーであることも知っている。
でも、気付いた素振りをしたら終わりな気がして、気付いてない、鈍感な女の子を装ってる、つもり。
『失礼します。お水をお持ちしました』
岸「あの!」
突然だった。
岸「僕の名前、知ってますか?」
『ぇ..岸、優太さんですよね…?』
岸「よかったぁ!知ってたーっまじで知られてなかったらどうしようかと思ったー」
そう言って、顔をくしゃくしゃにさせて、ホッとしたように笑った。
『え?あの...』
岸「全然、そんな素振りなかったから気になってて笑」
そう言ってまたクシャッと笑う
そんな笑顔で、見ないで。
ドキン
聞こえてしまった。
自分の本当の気持ち。
心地よい、無言の時間。
岸「俺、もっと、あなたの事が知りたいです。」
『私も、あなたを知りたい...です。』
その瞬間、
ちょうど、柱でお客さんから見えないのをいい事に、
お互いの唇が重なった。
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作者名:なみのり | 作成日時:2018年7月23日 22時