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「…今日も朝からごめん」
「気にしないでください、一人では寂しいものですから。」
朝食は済ませましたか?と聞く沖矢に食べてない意を伝えると、自分の分まで用意してくれるようだ。
彼は優しい。私を随分信用していて、合鍵までわたしている。
彼はこの家に移住の身なので、実際に合鍵を渡したのは家主の工藤夫妻だが。
「コーヒーは飲みますか?」
「うん、ミルクと砂糖もほしい」
朝行く宛がないときはここに来ることが多いので、沖矢はいつも二人分の朝食を用意できるようにしてくれている。
この家には大きな書斎があり、何もすることがないときはそこでずっと本を呼んでいる。
「はい、コーヒーミルクと砂糖多めです」
コーヒーの落ち着く匂いとミルクの甘い匂いについ頬が緩んだ。
「今日はどこかに出かける予定が?」
「うん、江戸川と喫茶店にいく」
といっても、江戸川はちゃんと学校に行っているから、まだまだ時間は空いているな…
「沖矢は、今日の予定は?」
「今日は課題の提出に大学院に向かうくらいですかね。すぐに帰ってきますよ」
別に、出かけないでほしいという意味では…
「寂しいとかじゃないから、安心していってきてくれ」
ハハ、と胡散臭く笑うこの男とは最近出会ったとは思えないくらい軽口を叩けるようになってしまった。
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課題でリーフレタス育ててるけどレポートめんどくさい - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年6月26日 10時) (レス) @page7 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ | 作成日時:2022年5月21日 19時