学生女子、青春記録【名探偵コナン】 (ページ1)

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中学の入学と共に米花町引っ越してきた私は当たり前のように友達はおらず、もともと人と話すのが苦手だったことから見事にぼっち生活を強いられた。

せいぜい中学に行けたのははじめの1ヶ月くらいで、そこからは見事に不登校になってしまった。

この生活もそろそろ三年目にはいりそうだ。

「ばーちゃん、いってきます」

朝8時に祖母とふたり暮らしの私は、学校に行くという設定で家を出る

祖母は私が不登校なことに気づいて無いと思う。

2年生に上がった頃に、このままでは駄目だと思って学校にチャレンジしてみたが見事撃沈。

そのとき、一応学校に行こうとした私に祖母は泣いて喜んだので、今では週に1，2回は学校に行くふりをして外に出かけている。

祖母は毎日じゃなくていいから少しずつと言ってくれているけれど、その言葉に罪悪感を覚えつつ、今日も学校にはいけないのだ。

制服も着てるし、学校の先生からの連絡もほとんど来なくなったのでバレることはないと思いたい。

家から歩いて数分、ある場所についた

ピンポーンと軽快なチャイムの音の後、男の声が聞こえてくる

「あぁ、A。おはようございます」

「おはよ、沖矢」

朝にぴったりな爽やかな声の男は沖矢昴といい、彼女が登校を諦めて出かけるときの場所の一つである。