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『……』
「どうしたんだい？すごく似合ってるとは思わないか？」
試着室から出てきたAは少々機嫌が悪そうだった。
「ところで、どっちがお気に召したかな、君が選んだものと、私が選んだもの」
ニッコリと笑顔でそう言いながら、夏油は彼女に携帯を見せた。
Aが選んだ服を着ているのと、夏油が選んだ服を着ているものを、交互に見せる。
『……傑くんの方が気に入った…』
「だろうね？」
反応からして明らかに夏油に負けたことを悔しがっている。
結局、夏油が選んだ服を相当気に入ったのか、Aはそれを買った。
夏油はAのことを、不思議な子、柔らかい子、というふうに見ていた。
となると、今日の私服を見ても、いつも淡い色の服を着ているのだろう、と考察。
ならば、いつもとは少し違う、大人な服が気に入るだろうという考えに至ったのだ。
予想的中。
黒いロングのタイトスカートを気に入って貰えたようだった。
『まさか、センス良かったとは…』
2人は、次の店に、と歩いていた。
「たまたまだよ、君が気に入りそうなものを選んだだけさ」
そう言う夏油の顔は如何にも勝ち誇った顔だった。
「じゃあ早速、質問だけど、君は今、学校に通っているのかい？」
『痛いところを突きますね……』
少し黙った末、重い口を開いた。
『行ってないよ…人間関係…上手くいかなくてさ、私が自由人だからかな』
Aはへらりと笑いながら言った。
「へぇ、まだ入学して2ヶ月なのに？｣
『うん…誰とも合わなくて…』
なんだかしんみりした空気になってしまった。
『はい！この話終わり！ご飯いこ？』
「そうだね」
2人はファミレスへと足を進めた。
✱
『じゃあ、どっちが美味しいドリンク作れるか勝負しよう？』
ドリンクバーを注文した彼女は唐突に言い出した。
アホくさ、と思ったが、夏油は声に出さなかった。
はぁ、とひとつため息をついて席を立つ。
『なんだ、やるんじゃん』
「質問権が欲しいだけだよ」
『そんなに私のこと、知りたい〜？』
「関わる上で、相手を何も知らない方が嫌だろう」
Aはその言葉に、そうかもね、と返した。
そして2人はコップを手に取る。
夏油は少し考えてから、レモンジュースを注ぐ。
対してAは迷わずに紅茶を注いでいた。
各々、完成した飲み物を持って席に戻った。
貴女の彼氏or彼女は？？
新田新
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました！更新頑張りますね！！ (3月31日 19時) (
レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします！！！ (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結衣 | 作成日時：2023年11月28日 19時
