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『……ううん、君の言うとおりだと思うよ。私は所詮他人でしかない。それは紛れもない事実だよ、無神経なこと言ってごめんね』


「そんなこと…言わないでくれ…」


『……ごめん…?』


「なんで疑問形なんだ…」




"なんだか悪いことしたような気がして…"なんて笑って明るく振る舞う彼女。


そんなもので隠せているつもりなのだろうか。




少しだけ赤く充血していたAの目。


暗いから気づきずらいけれども、確かに涙の跡があった。





「すまない、A…」





夏油が抱きしめる力を強めると、何かを察したのか、先程までのおちゃらけた声がピタリと聞こえなくなった。

代わりに、夏油の背中へとまわされる、小さくて柔らかい手。




『謝らないでよ…来てくれてありがとう、傑くん』





Aのそんな暖かさを、ただただ感じていた。



数分して、夏油は携帯をチラリと確認した。


時刻は21:48を指している。






「A、門限は大丈夫かい?」


『えっと…うん、大丈夫だけど…』


「高専にいこう」





そう言われて、抱きしめられていた腕はいつの間にか、膝裏と肩に伸びていた。


そして軽々とAを抱き上げると、神社の階段を駆け下りていく。




『わっ、傑くんからこんなことしてくれるの珍しいね〜』


「君は少しくらい私に怒ったらどうなんだ…」




そんな会話をしながら車に乗り込むなり、補助監督の人に"すみません、なるべく急いで高専に"と伝えた。




高専に着くまでの間、特に何も話さなかった。



けれど、夏油はAの手を握り続けていた。













高専に着くと、何故か五条と家入がいた。





『ねぇ傑くん、ホントにどういうこと?』


「…悟、」


「ちゃんと買ってきたわ、貸し1な」



そう言いながらビニール袋を揺らす五条。


「学長の許可も頂き済み〜」



タバコを口に咥えてピースサインをつくる家入。



「すまない…2人ともありがとう…」





Aは何も分からないまま、高専の校庭に連れられていた。


そして、ほい、と言われ五条から渡されたのは、花火だった。





「夏油がさ、さっき急にAちゃんとここで花火するって言い出して、急いで買ってきたんだよ、五条が」


『え、あ、ありがとう…!』


「別にいーよ、もともと傑が悪いし」





ビシッと指をさされた夏油は少しバツが悪そうな顔をしていた。

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貴女の彼氏or彼女は??

新田新


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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , (五条悟)   
作品ジャンル:恋愛
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました!更新頑張りますね!! (3月31日 19時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします!!! (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります! (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結衣 | 作成日時:2023年11月28日 19時

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