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「心配？君に心配されるほど、私は弱くはないよ」
『そう、なんだけどさ…』
「呪術すら扱えない君に、一体私のなにが分かるんだい？」
その瞬間、夏油はハッとした。
夏油自身、ここまで言うつもりは毛頭無かった。
ただ少しすれ違ってしまっただけ、ただ少し突然の任務に急かされていただけ、ただ少し、夏の蒸し暑さに腹を立てていただけ。
慌ててAの方に目をやると、その表情は酷く苦しそうだった。
苦しそうに＿＿
『そうだよね、ごめんね』
＿＿笑っていた。
「す、すまない…！ここまで言うつもりは＿＿」
『ううん！君の本音が聞けて嬉しかったよ、私！』
そう言いながら、夏油と目を合わせることなく、ドアの前へと歩いていく。
"今日は帰るね、ごめんね"とだけ言ったAはすぐに部屋から出ていった。
思えば、夏油もAも互いのことを何も知らない。
互いの名前、行っている学校、そして同じ高校1年生。
知っている情報といえばその程度だ。
好きな食べ物は何か、好きな色は何か。
そんな基本的な情報でさえ、全く知らない。
Aの出て行ってしまった部屋は酷く静かで、雨音がやけにうるさく聞こえていた。
✱
「Aちゃん」
家に帰ったAは、親に呼び止められた。
「少し座ってお話しましょう」
Aは黙って向かいの席に座った。
親と話すのはいつぶりだろうか、もう何ヶ月も話していない。
「A、最近どこでなにしてるの、お母さん心配なんだよ」
『友達と遊んでるの。安心して、危ない子じゃないから』
「Aちゃん…」
Aは少しだけ笑みを浮かべながら話す。
今まで夏油や五条、そして家入と過ごしてきた日々を思い出す。
ただ、もう彼らと何かすることはないのだろうと思うと、少し寂しくなった。
「お母さんね、最近Aちゃんが明るい表情で家を出入りするから凄く嬉しいんだよ」
『うん、ありがとう』
「けどね、そろそろちゃんと進路を決めなきゃいけないと思うの。Aちゃんはあと半年で＿＿
＿＿高校を卒業するんだから」
✱
こんにちは！めっちゃ久しぶりに書きました…だから書き方とか、口調とか変になってたらもう、ほんっとにすみません…大目に見てください…。
またちょくちょく更新していきますのでよろしくお願いします。
貴女の彼氏or彼女は？？
新田新
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました！更新頑張りますね！！ (3月31日 19時) (
レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします！！！ (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結衣 | 作成日時：2023年11月28日 19時
