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目を覚ましたAを見て、すぐに近くに駆け寄ってくる。



「大丈夫かい…!?」


『うん、すごく元気!』




いつもの調子で言うAの姿に、夏油は胸を撫で下ろす。


昨夜は本当に心配したものだ。





夏油はAを横抱きにして高専に運び込み、家入の部屋に押しかけた。


家入は"ノックくらいしろよ"と引いていたが、状況を把握し、すぐに反転術式を施した。



その後、Aの険しかった顔が、楽になったのを確認すると、家入と共に医務室に連れていく。




「夜分にすまないね、硝子」


「それはいいけど、夏油、Aと一緒じゃなかったの?」


「少し、目を離してしまってね…」




部が悪そうに言う夏油。


家入はそれ以上聞かなかった。











どうやらAによれば、トイレで襲撃に遭い、そのまま呪霊の肉に埋められ、連れていかれたらしい。




『初めてのことでビックリだし…気づいたら病院いるし突然刺されるし……私も傑くんみたいに強ければ良かったのかな』





刺された割に反応が薄いAには少々驚かされたが、本人が無事ならば、夏油はそれで良かった。





「もう絶対私の傍から離れないでくれ、それから何かあったらすぐ連絡すること、いいね?」


「親かよ」


『ふふっ確かに〜』





こちらは真面目に話しているのに…と思う。


そんな話をしていると、物凄い勢いで、カーテンが開いた。





「A!!」


『わ、悟くん!』




出会い頭にAに抱きつく五条に驚く3人。




「怪我は!?」


『もう大丈夫だよ』


「ん、良かった…お前マジで心配させんな……」




そう言いながら抱きしめる力を強める。



ごめんね、と言いながらトントン、と五条の背中を叩く。




『そんなに心配してくれると思わなかった』


「するに決まってんだろ…大事な友達じゃん…」


『んふふ〜悟くんかーわい〜!!』




あまりの五条の可愛さに、思わずAも抱きしめる。





『弟みたい!』


「いや、お前が妹だろ。馬鹿だし」


『え"…』





そんな2人を眺めていた家入が、突然夏油に耳打ちした。





「彼氏面してるアンタより、五条の方がよっぽど恋人っぽいじゃん」




いいの?Aちゃんとられるよ?と続けて言われる。




「別に、私にとってAはそんなんじゃない」


「ふーん?」




口ではそんなことを言ったものの、実際、夏油の心は曇っていた。


だが、彼がその理由を理解するのは、もう少し先の話。

24→←22


貴女の彼氏or彼女は??

新田新


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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , (五条悟)   
作品ジャンル:恋愛
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました!更新頑張りますね!! (3月31日 19時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします!!! (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります! (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結衣 | 作成日時:2023年11月28日 19時

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