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『あ、えっと、久しぶり』
Aがそう返すと、3人のうち、1人が言った。
「隣の人、彼氏？ちょーイケメンじゃん」
『いや、彼氏じゃないよ、ともだ＿＿＿』
「Aさぁ、学校サボって彼氏じゃない男と遊んでるとかキモすぎるんだけど」
ケラケラと笑いながら言い放たれたその言葉。
Aはただ笑っていた。
「マジでお前ちょっと顔がいいからって調子乗んな。え〜何このリボン。色違うんですけど〜？」
Aの赤色のリボンは、3人組の緑色のリボンと、色違いであった。
『あはは……失くしちゃってさ…』
「誰かに捨てられたんじゃない？てかこの制服も何着目？って、もう捨てられすぎて覚えてないか〜！」
「ヘラヘラ笑うなよ、お兄さんこんなやつのどこがいいの？この子学校でもさ＿＿＿」
「黙ってくれないか」
ドスの効いたその一言に女子校生はビクリと肩を震わす。
「私の大切な人なんだ。あまり侮辱しないでくれないかい」
そう言って、Aの肩を抱く。
その声は、先程とは打って変わって、優しく語りかけるようなものだった。
そうしてそのまま、3人組を置き去りにし、映画館の方へと足を進めた。
✱
夏油は許せなかった。
1人に対し、多数で暴力をふるうことが。
1人の居場所を消そうと企む者たちが。
そして、それに対して抵抗の意を見せすらしない1人の者が。
『ん…す……ん…傑くんってば！』
隣でそう言われ、ようやく、自分の名前が呼ばれていたことに気づく。
「あぁ…うん、なに？」
『…なんか…怒ってる…？』
「いや…別にそういうんじゃないよ…」
『そう…ごめんね、嫌な気分にさせちゃったかな？』
そう言われてつくづく思った。
あぁ、この子はどこまでも善人なのだ、と。
「いつもあんなこと言われているのかい？」
『えっ…？う、うん…？』
「じゃあなんで言い返さないんだ」
『なんでって…』
Aは少しの間黙っていたが、ゆっくりと口を開く。
『怒るようなことじゃないよ、それにあの子たちも私の友達だから、かな』
夏油には理解できなかった。
普通なら、
彼女達の言っていたことが真実ならば、Aはかなり過激な"嫌がらせ"を受けているはずだ。
そんなことをしてくる人たちが友達などとは到底思えない。
「なんでそんなことが言えるんだよ…」
貴女の彼氏or彼女は？？
新田新
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました！更新頑張りますね！！ (3月31日 19時) (
レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします！！！ (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結衣 | 作成日時：2023年11月28日 19時
