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その様子を見て、家入は"先生に呼ばれてたから行くねー"と言って夏油の部屋を後にした。
「…まぁ君に何も無くて良かったよ」
『う、ん…』
なんだか重い空気になり居心地が悪かった。
『傑くん…疲れてるのに…ホントにごめんね…』
その言葉に夏油は驚いた。
「なんでそう思うの?」
『えっと…なんとなく…?』
極力、人といるときに疲れを顔に出さないようにしていた夏油が、まさか見抜かれていたとは思わなかった。
『もしかして任務帰りだった…?』
「いや…まぁ…」
その言葉を聞いて、Aは立ち上がる。
『ほんっとごめん…私、帰るから、ゆっくり休んでね』
「え、あぁ、うん、どうも」
そしてすぐに出ていった。
Aが帰ったあと、夏油は預かっているノートを開く。
・タバコ吸う
と書いてあったところにAを真似て、線を引く。
あといくつあるんだ、と思いながらページをめくっていると、1つの願いごとが目に入る。
・芸能人級のイケメン、もしくはイケ女に会ってみたい!
「これを私にどう叶えろと…?」
そこまで言って夏油は思う。
あ、1人いたわ、と。
これなら自分がなにかしてあげなくても、その男と、時間を潰してくれるだろう。
4日後、夏油はAに連絡した。
✱
『傑くんおまたせー!』
「いや、大丈夫だよ、もうすぐ悟も来る頃だよ」
『さとる?…あぁ!言ってたイケメンさんか!』
「そうそう」
そして数分待っていると、白髪にサングラスの男が登場する。
日本人離れした整いすぎている顔立ち、高すぎる身長。
その全てが女性を虜にする。
ただし___
「んだよ休日に呼び出して…」
「悪いね」
『はじめまして、私、傑くんの__』
「あ?誰コイツ?傑のセ○レ?」
___ド屑である。
ピシャリ、雷が落ちたような雰囲気になる。
そんな中、勇気を持って五条に声をかける。
『…体の関係はありませんよ?』
「ふーん、まぁどうせ顔だろ。お前もそこそこ顔いいみたいだし、俺のことも釣れると思ってんだろ」
『え、えっと…?』
「悟、言い過ぎ。彼女はそんな人じゃないよ」
そんな夏油の発言に、五条は顔を顰めた。
「なに?彼女?」
「いや彼女じゃないけど…とりあえずどこか店に入ろうか…」
衝撃を受けているA。
不機嫌顔で歩く五条。
そして、呆れる夏油。
まさにカオスだ。
貴女の彼氏or彼女は??
新田新
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました!更新頑張りますね!! (3月31日 19時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします!!! (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります! (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結衣 | 作成日時:2023年11月28日 19時