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6月19日。
夜、自 殺有名なスポットに夏油傑が派遣された。
橋から飛び降りた女が呪いとなり、その橋を渡ろうとする者を無差別に落とすのだとか。
彼は呪霊操術を扱う、1級呪術師。
一般家庭の出身だが、そのフィジカル、頭脳、能力、全てが他の呪術師と比べ、頭一つ飛び抜けていた。
ただし、五条悟を除き。
そんな夏油が目にしたもの、それは1人のセーラー姿の少女だった。
夏油は目を見開いた。
彼女の立っている場所、それは橋の柵の上だった。
少女は両手を広げ、気持ち良さそうに、風を感じていた。
美しい黒髪が
そしてゆっくりと、こちらに目をやる。
夏油は動揺した。
なぜなら、彼女は笑っていたから。
艶やかに、儚く、笑っていた。
その全てに魅了された。
「…危ないよ、今すぐ降りるんだ」
夏油は自分に任された仕事を思い出す。
そうだ、呪霊による殺人を止めなくてはならない。
そして、慌てて彼女のいる方へ歩く。
ただ、疑問な点があった。
今、彼女を橋の上に立たせているのは呪霊ではないということ。
恐らく、彼女の意志ということ。
少女は夏油に何の言葉も返すことなく、
＿＿＿飛んだ。
そこにはまるで、翼が生えたような、そんな踏み切り方。
が、彼女は重力に逆らうことなく、落ちていく。
「何してるんだ…！」
間一髪、少女の手を掴み、少女は死なずに済んだ。
また、当の本人は目をまん丸にさせていた。
そしてゆっくりと口を開いた。
『……飛んでみたくて、だから、飛んだ』
「…は？」
✱
『あっはは！空ってこんなに心地いいのね！』
「…落ちるなよ」
こうなった経緯は、数分前に遡る。
夏油は少女を引き上げた。
「意味のわからないことを言わないでくれ…一体どういうつもりで＿＿」
『深い意味なんてないよ、本当に飛びたかった。別に自 殺じゃないよ』
夏油の言葉を遮って、少女は言った。
だが、夏油は到底彼女の思想が理解できなかった。
それもそのはず。
飛び降りておいて、自 殺では無いなどと言われたところで、あぁ、そうだったんだね、なんて言える人はいないだろう。
『鳥を見てたらね、私も飛びたいなって』
そう言った彼女の瞳は、やはり美しく、儚かった。
貴女の彼氏or彼女は？？
新田新
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結衣(プロフ) - コメントありがとうございます。とっても元気が出ました！更新頑張りますね！！ (3月31日 19時) (
レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
えす - 続きおねがいします！！！ (3月31日 18時) (レス) @page30 id: 93a8495db4 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 神様さん» お返事が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2月2日 16時) (レス) id: df2d4255b1 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - 面白かったです!更新がんばってください! (1月21日 18時) (レス) @page24 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
神様 - ありがとうございます(≧▽≦)面白かったです! (1月17日 18時) (レス) @page22 id: 9fd19e5354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結衣 | 作成日時：2023年11月28日 19時
