あなたが教えてくれた【橙】2 (ページ20)

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Youside

「んっ、、。」

雫「A、、？大丈夫？」

あっ。そっか。

私安心して倒れたのか、、。

「うん、、。大丈夫。」

雫「A。向井さん来てるよ。」

「え、、？」

雫「店長が連絡してた。向井さん、Aのことめっちゃ心配してたよ。呼んでくるね。」

「う、、うん。」

店長、あの人と知り合いなんだよね、、？

私の過去も知ってるのかな、、、。

橙「Aちゃん。大丈夫？」

「向井さん。大丈夫。わざわざ来てくれてありがとう。」

橙「あのな、、、俺、咲さんから全部聞いたんよ。Aちゃんの小さい頃の事。」

え、、、、？

「な、、何で、、？」

橙「咲さんはAちゃんの叔母さんなんやって。Aちゃんのお母さんの妹なんやってさ。」

「妹、、、？」

橙「Aちゃんのことが心配で、施設長さんから色々聞いてたんやって。だから、Aちゃんに何があったのかも全部知ってるって言ってたんよ。」

「そう、、だったんだ。」

店長が私の叔母だったなんて、、、。

橙「ごめんな。勝手に聞いて。知られたくなかったよな、、、。」

「いや、、、大丈夫だよ、、、。」

やっぱり重いよね、、。

親に虐待されてました、なんて。、、、、、、、、、

「、、、、、、、、、引いたでしょ？親に虐待されて、売られそうになったなんて。信じらんないよね笑自分の娘、傷つけるなんてさ。あんたなんて産まなきゃよかった、って何回言われたか笑、、、私だってあんな親の元に生まれたくなかった！、、、、、、いらないなら産まなきゃよかったのに！」

なぜか向井さんなら受け止めてくれる気がして、自分の気持ちをぶつけてしまった。

「、、、っ、、ごめん、、、。」

気づいたら向井さんに抱きしめられてた。

「え、、？」

橙「辛かったよな、、、。苦しかったよな、、。よう頑張ったな。」

そう言って頭をなでてくれた。

橙「俺はAちゃんの気持ちを分かってあげることは出来ん、、。でも、守ることは出来る。そばにいることも出来る。こうやって、慰めることもできる。だから、泣きたいときはめいいっぱい泣いてええんやで。」

向井さんは優しい声で、温かい笑顔でそう伝えてくれた。

「ふっ、、、う、、、っ、、、、。」

向井さんの言葉で私の涙腺は崩壊して、

向井さんの胸で思いっきり泣いてしまった。