嫌いの反対。【モトキ】 (ページ5)

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4話帰り道ページ5

Aside

まさか、一緒に帰ることになるとは
思ってもいなかった。

でも、モトキくんに誘われたとき不思議と
嫌じゃなかった。こんな短時間でここまで
いくとは…

で、今帰ってるんですけど、
何話せばいいんじゃろか←
いやだってホントにあまり関わったことの
ない人と帰ると喋ることないぞ←

うんぬんかんぬん思ってると、

モ「Aちゃんってさ、」

あ、向こうから話をふってくれた。
よかった私何も思いつかなかったから←

モ「………シルクって知ってる？」

『あぁ、あのたらこ唇ですね。

……………あ』

やばい、やっちまったよこれ。シルクは私の
幼なじみであって、モトキくんは私たちの関係
を多分知らない。引かれたなこれ。
自分ご愁傷さま←

モ「タラコ唇www
Aちゃんって面白いねw」

な、なんか上手くいった感じ？
まぁいいとしよう←

モ「もしかしてシルクの友達とか？w」

『えっと…幼なじみなんだ』

モ「そうなんだ！じゃあもしかして…
××小学校にいた？」

『うん。そこの小学校だった』

モ「え！一緒だ！」

まじか…全然気づかなかった。
まぁそれもそうだろう

小4の夏休みに私は転校したから。
同じクラスになったわけでもない。

高校に入るとき、私はまたここに来た。
で、今に至るわけだ。

モ「あ！そういや…」

『？』

モ「あのさ、ホントに良かったらだけど…
ちょっとコンビニ寄ってもいい？」

彼は少し照れくさそうに言った。
でも目はとても輝いているように見えた。
別にこれから用事があるわけでもないから…
いいかな

『いいよ。』

っていったら彼はパァアアッと効果音が
ついてもいいくらいの笑顔になっていた。

モ「ホントに！？じゃあ行こうか！！」

…尻尾振ってる犬みたい。
可愛いと思った私はどうしたんだろうか。