226話 ページ10
マサイside
＿＿＿＿日を重ねるごとに、Aと会えない時間が長く感じるのは気のせいだろうか。
…日に日に、Aへの想いが膨らんで、その分遠く感じる気がするんだろうか。
家まで帰る道のりを、行きと同じようにそんなことを考えながら戻る。
Aの事を思っていても、脳裏に焼き付いてるのは、山上さんの後ろ姿。
…胸が痛い。
…顔を踏みにじったような気分になった。
…Aにはやく会いたい。
そして、早くいつもみたいに、可愛く笑って｢おかえり｣って言って欲しい。
それだけで、心の傷が癒えるから。
＿＿＿＿マサイ｢ただいま｣
玄関で呟くと、パタパタとスリッパの音が聞こえる。
…やっと会える。
そう思いながら、ドアの方を見ると、ゆっくりドアの隙間からAが顔だけ出す。
ほんのりと顔が赤いことから、照れてるんだって分かった。
マサイ｢…ん？何照れてんの笑｣
｢…明日見せようと思ったんだけど｣
そう言いながら、ドアの隙間からゆっくり出てきたA。
＿＿＿＿とくん
小さく、音を立てる胸。
…Aが、いつもと違う。
…いつも家事をする時は、髪を結んで、動きやすい格好でいるのに、
今日は、髪を下ろして、可愛らしいニットを着てる。
タイツを履いてるものも、グレーのタイトスカートからは、綺麗な足の形が丸わかりで、胸がドキドキとうるさくなりつつある。
…可愛すぎる。
｢ぺけたんに貰ったの。明日着たら？って。
試着してたら、思ったより早く帰ってきたからびっくりしちゃった笑｣
そう言って、ふにゃふにゃ笑う姿が、たまらない。
…ぺけ、ナイス。
普段より一層可愛い、可愛すぎるAをありがとう。
マサイ｢…可愛い｣
思わず漏れた声を、Aは聞き逃さなかったようで、顔をボン！っと赤くして俺を見つめた。
…あんまこういうこと言わないからな。
…あー、恥ずい。もう言わねえ。
そう思いながら、俺を見上げるAの、下ろしてある綺麗な黒髪に指を通す。
…すげーいい匂い。
思わず、ソファに座って、ポンポンと隣を叩く。
恥ずかしそうに、でも嬉しそうに近寄ってくるA。
｢ご飯要らないの？｣
マサイ｢しばらく要らない｣
｢冷めちゃう笑｣
マサイ｢温めて食べればいーじゃん｣
そう言って、Aに優しく口付けると、Aは目を閉じて、ウットリする。
＿＿＿この時間が、一生続いたらいいのに。
そんな風に思ったのは、言うまでもない。
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しーた - 作品も作者さんの事も本当に本当に大好きな気持ちが、どうか伝わるといいな。いつかどこかで、作者さんとお話出来る機会がありますように。この大好きな場所に、また、読みに帰ってきますね。本当に本当にありがとうございました。大大大好きです。 (2021年8月5日 20時) (
レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 私達の青春と共にキラキラと輝いて過ごしてくださり、本当にありがとうございました。親友とシェアし合って読んだ日も、悲しい事があった時に読んで心に寄り添って貰えた日も、一生忘れることの無いかけがえのない宝物です。ずっと、ずっとずっとずっと大好きです。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 私もここで親友と作品を作る事がありましたが、そのきっかけも全てこの作品でした。親友に学校で今めっちゃハマってるのがあって…と話した時、親友も全く同じこの作品にハマってると意気投合した時の事を、今でもはっきりと覚えています。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - またいつかこのページを見た時に、私のコメントが目に留まりますように。作者さんの描いた彼らが生きていたように、私たちの中でも作者さんと作品たちはこの先もずっと生きています。大好きです。ほんとうに。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 中1だった私はもう高3になって、あの頃とはまた違う視点で読む事が出来て、何度読みながら泣いたことか…笑この作品を思い出すと同時に、作者さんも元気にしているかな…と、私の頭の中は一昨日から作者さんの事でいっぱいです。笑 (2021年8月5日 19時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2017年2月6日 0時
