240話 ページ25
あなたside
＿＿＿＿マサイ｢俺と結婚してくれませんか｣
＿＿＿＿｢はい｣
考える間もなく、頷いた。
胸がいっぱいだった。
幸せが溢れた。
言葉に出来ないというのは、この事なんだとわかった。
マサイくんは徐ろにリュックから、アレを取り出して。
マサイ｢もうわかるよな笑｣
｢うん笑｣
箱をゆっくりと開けると見えたのは、眩しすぎる指輪。
私には勿体無いような綺麗さだった。
マサイくんは箱から指輪を取り出して、私の左手の薬指にゆっくりとはめる。
マサイ｢…よし、ピッタリ｣
｢すごい笑｣
マサイ｢いつも握ってるからわかる笑｣
マサイくんはそう言って、指輪のはまった私の左手を儚そうに握る。
＿＿＿＿｢嬉しい｣
本当に嬉しい時ほど、単純な一言しか出てこないものだと知った。
気持ちは、留めなく幸せを溢れ流してるのに、言葉はたった一言しか出てこない。
マサイ｢俺だって嬉しい｣
｢一周年には、夫婦になるんだね｣
マサイ｢そーだな｣
｢はやく来ればいいのにな｣
マサイ｢それまで待ってて、記念日になったらすぐ籍入れよ｣
｢うん、待つ。
ずっと待つよ｣
．
.
．
＿＿＿＿その日、
初デートの場所で、
初デートの続きをして、私とマサイくんは、
晴れて、彼氏と彼女から婚約者の関係になった。
家に帰ってから、アルバムを開いて、指輪を眺めて、もう一度泣いて、マサイくんを困らせたりもした。
＿＿＿＿そんな時間でさえ、幸せだった。
．
.
．
＿＿＿＿ンダホ｢けけけけけけ、結婚！？｣
次の日、朝早くからFischer's皆を収集して、報告をした。
マサイくんが｢俺ら、婚約者になりました｣と、照れくさそうに発表して、ンダホくんは鼓膜が破れそうな勢いで叫びだしたのだ。
ンダホ｢そそんなの、前もって言ってくれないと…心臓が…｣
シルク｢前もって言ったところで反応は変わんねーだろうが笑｣
ペケたん｢…いや、シルクもシルクで落ち着き過ぎだと思うけどね笑｣
シルク｢あー、俺は前もって聞いてたからさ｣
｢あっ、そうなの？｣
シルク｢まあね笑 デートの前日にマサイから『俺明日プロポーズする』って一言LINE来て笑｣
マサイくんの方を見ると
マサイ｢急でごめん笑｣
って幸せそうに笑っていて。
…ああ、この人の笑顔は私のものなんだ。
って思ったら、ドキドキしてたまらなくて。
今更結婚っていう現実と向き合えたような気がした。
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しーた - 作品も作者さんの事も本当に本当に大好きな気持ちが、どうか伝わるといいな。いつかどこかで、作者さんとお話出来る機会がありますように。この大好きな場所に、また、読みに帰ってきますね。本当に本当にありがとうございました。大大大好きです。 (2021年8月5日 20時) (
レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 私達の青春と共にキラキラと輝いて過ごしてくださり、本当にありがとうございました。親友とシェアし合って読んだ日も、悲しい事があった時に読んで心に寄り添って貰えた日も、一生忘れることの無いかけがえのない宝物です。ずっと、ずっとずっとずっと大好きです。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 私もここで親友と作品を作る事がありましたが、そのきっかけも全てこの作品でした。親友に学校で今めっちゃハマってるのがあって…と話した時、親友も全く同じこの作品にハマってると意気投合した時の事を、今でもはっきりと覚えています。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - またいつかこのページを見た時に、私のコメントが目に留まりますように。作者さんの描いた彼らが生きていたように、私たちの中でも作者さんと作品たちはこの先もずっと生きています。大好きです。ほんとうに。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 中1だった私はもう高3になって、あの頃とはまた違う視点で読む事が出来て、何度読みながら泣いたことか…笑この作品を思い出すと同時に、作者さんも元気にしているかな…と、私の頭の中は一昨日から作者さんの事でいっぱいです。笑 (2021年8月5日 19時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2017年2月6日 0時
