236話 ページ21
あなたside
＿＿＿＿色んな場所を見て回っては、｢これシルクじゃん笑｣とか言って楽しそうに笑うマサイくん。
時々、フラッシュを炊かないようにスマホをかざして魚を撮る姿は、やっぱりかっこいい。
好きなことに没頭して、夢中になって、真剣に取り組んでる姿が一番好き。
＿＿＿＿マサイ｢…お腹空かない？｣
突然撮るのをやめてふと起き上がったマサイくんは、私を見てそう言った。
｢少し空いた｣
マサイ｢ご飯食べますか｣
｢うん｣
答えると同時に繋がれた手に着いていく。
…付き合って半年、二人並んで歩くのにまだ距離があるところとか、
お互いに無口で人見知りだから会話が少ないところとか、
でもこんな空気が好きなところとか、
何が好きかと聞かれれば分からなくて。
でも、何となく凄い好きなの。
＿＿＿＿2人で、同じ店に入って、同じテーブルに座って、｢美味しい｣って家と全く同じことを言うこの空間が、幸せ。
マサイ｢Aの旨そう｣
｢食べる？｣
マサイ｢うん｣
マサイくんは、卵がかかった私のカルボナーラに手を伸ばして、フォークで丸めとり口に放り込む。
…間接だ…
なんてドキドキしてるのは私だけみたいで、恥ずかしくなった。
マサイ｢あっ、旨い｣
｢でしょ笑｣
マサイ｢Aが作ったんじゃないんだから笑｣
そう突っ込まれながらも、
＿＿＿＿マサイ｢…でもAが作るやつの方が旨いです｣
と、目を見ながら恥ずかしそうに伝えられて、胸がキュンと狭くなる。
…可愛いし、かっこいいし、優しいし、好き。
｢ありがとう笑｣
マサイ｢ん｣
マサイくんは私のお礼を聞いて満足そうに笑って、また食べ始める。
…いつも少食なのに、こういう時は意外と食べるんだよなぁ。
なのに、細くて手足長くて、羨ましいな。
そんな風に思いながらマサイくんを見てると、
マサイ｢Aの分も食べるよ笑｣
ってからかわれた。
＿＿＿＿午後になって、13時からショーがスタートする。
前回見たイルカのショーを、マサイくんはもう一回見たいらしい。
｢びちょびちょになったら、寒い 笑｣
マサイ｢風邪引くかな 笑｣
｢引く 笑｣
私が言うと、マサイくんはふっと笑って。
マサイ｢風邪引いてるA好きだけど、俺 笑｣
って言う。
からかわれてるのは分かってるし、本気じゃないのも分かってるんだけど、そんなこと言われたらドキドキせずにはいられなくて。
｢嘘だ〜笑｣
と誤魔化して笑った。
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しーた - 作品も作者さんの事も本当に本当に大好きな気持ちが、どうか伝わるといいな。いつかどこかで、作者さんとお話出来る機会がありますように。この大好きな場所に、また、読みに帰ってきますね。本当に本当にありがとうございました。大大大好きです。 (2021年8月5日 20時) (
レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 私達の青春と共にキラキラと輝いて過ごしてくださり、本当にありがとうございました。親友とシェアし合って読んだ日も、悲しい事があった時に読んで心に寄り添って貰えた日も、一生忘れることの無いかけがえのない宝物です。ずっと、ずっとずっとずっと大好きです。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 私もここで親友と作品を作る事がありましたが、そのきっかけも全てこの作品でした。親友に学校で今めっちゃハマってるのがあって…と話した時、親友も全く同じこの作品にハマってると意気投合した時の事を、今でもはっきりと覚えています。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - またいつかこのページを見た時に、私のコメントが目に留まりますように。作者さんの描いた彼らが生きていたように、私たちの中でも作者さんと作品たちはこの先もずっと生きています。大好きです。ほんとうに。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 中1だった私はもう高3になって、あの頃とはまた違う視点で読む事が出来て、何度読みながら泣いたことか…笑この作品を思い出すと同時に、作者さんも元気にしているかな…と、私の頭の中は一昨日から作者さんの事でいっぱいです。笑 (2021年8月5日 19時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2017年2月6日 0時
