230話 ページ14
あなたside
＿＿＿＿マサイくんに優しく抱かれた次の日の朝は、目覚めがいい。
起きたら隣には、寝癖ボサボサのまま頭をポリポリとかくマサイくん。
その仕草だけで、キュンとする。
ふと目が合って、更にドキーっとした。
マサイ｢…んあ、おはよ｣
｢うん、おはよう｣
そして私を見て幸せそうに笑うから、私もつられて笑って。
幸せだなーなんて思ってたら、しばらく見つめられて、ん？と思うと、それと同時に目をそらされる。
｢なに？笑｣
マサイ｢…なんもない｣
そう言ったマサイくんの顔は心做しか赤かった気がする。
マサイ｢…あ、そうだ。今日からこんくらいの時間まで寝てられるから、起こさなくていいよ｣
その言葉で気づく。
…これからは仕事だ！って急がなくて済むんだ。
そう思ったら、もう幸せ過ぎて、消えちゃいそうな勢い。
慌てて｢うん｣と付け加えた。
＿＿＿＿｢今日、どこ行くの？｣
ずっと今日の計画をしてくれてたマサイくんに、朝ごはんを出しながら聞く。
マサイ｢ん｣
マサイくんの手からさり気なく出されたパンフレットに目をやると、
＿＿＿＿｢…あ｣
＿＿＿＿そこに描かれていたのは、懐かしい水族館。
確か、マサイくんと付き合い始めて、最初にデートしたところ。
あの日は、大雨で帰らなくちゃいけなくなっちゃったんだっけ。
｢風邪ひかないように｣ってパーカー貸してくれたのに、マサイくん風邪ひいちゃって。笑
…｢また来ればいい｣｢ずっと一緒にいるんだから｣って優しく言ってくれたりもしたな。
1度思い出したら、限りがないくらい、懐かしい思い出が溢れてきて、思わず笑みが零れる。
｢…懐かしい｣
マサイ｢初デート｣
私が呟くと、ご飯を口に貯めながらそう一言言ったマサイくんが、すごく可愛い。
｢そうだね笑｣
私が言うと、マサイくんはごくっとご飯を飲み込んで、私を見上げた。
＿＿＿＿マサイ｢初デート、まだ終わってなかったから、続き。｣
トクンと打つ胸。
優しい。優しすぎる。
私まで忘れていたような事なのに、マサイくんはしっかりと忘れないでいてくれて。
しかも、こんな時に連れて行ってくれるなんて。
…私は、幸せ者すぎる。
｢ありがとう｣
マサイ｢うん｣
マサイくんは、凄く小さい声でそう言った後、｢旨い｣と、また私の卵焼きを食べて言って。
マサイくんと出会えて、付き合えて、一緒に暮らせたことに、また感謝してしまった。
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しーた - 作品も作者さんの事も本当に本当に大好きな気持ちが、どうか伝わるといいな。いつかどこかで、作者さんとお話出来る機会がありますように。この大好きな場所に、また、読みに帰ってきますね。本当に本当にありがとうございました。大大大好きです。 (2021年8月5日 20時) (
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しーた - 私達の青春と共にキラキラと輝いて過ごしてくださり、本当にありがとうございました。親友とシェアし合って読んだ日も、悲しい事があった時に読んで心に寄り添って貰えた日も、一生忘れることの無いかけがえのない宝物です。ずっと、ずっとずっとずっと大好きです。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 私もここで親友と作品を作る事がありましたが、そのきっかけも全てこの作品でした。親友に学校で今めっちゃハマってるのがあって…と話した時、親友も全く同じこの作品にハマってると意気投合した時の事を、今でもはっきりと覚えています。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - またいつかこのページを見た時に、私のコメントが目に留まりますように。作者さんの描いた彼らが生きていたように、私たちの中でも作者さんと作品たちはこの先もずっと生きています。大好きです。ほんとうに。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
しーた - 中1だった私はもう高3になって、あの頃とはまた違う視点で読む事が出来て、何度読みながら泣いたことか…笑この作品を思い出すと同時に、作者さんも元気にしているかな…と、私の頭の中は一昨日から作者さんの事でいっぱいです。笑 (2021年8月5日 19時) (レス) id: ac5baedf72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2017年2月6日 0時
