番外編 4 ページ9
絵里side
自分から誘ったはずなのに、実感が湧かなくてドキドキが抑えきれない。
手を繋ぎたいとかそういう高望みはしない。
ただ、隣にいるだけで嬉しいから。
あの時はまだ中学生だった。
私と同じくらいの身長で、幼く可愛かったシルクが、いつの間にかこんなに大きくなって。
私は少しだけ見上げてシルクの横顔を見る。
…ああー、かっこいい！！！
心の中で叫び顔を背けた。
ずっと忘れられなくて、YouTube始めたって噂を聞いた瞬間すぐに見た。
久しぶりに見たシルクの、成長が凄すぎてドキドキが止まらなかった頃が懐かしい。
シルク｢何1人でブツブツ言ってんの笑｣
そう突っ込まれて慌てて口を塞ぐ。
ヤバイ、声に漏れてた。
絵里｢…うるさいな｣
シルク｢別に気になっただけだし笑｣
…ここで、Aみたいに｢何でもないよ｣って可愛く笑えたらいいのに。
1人で、はぁとため息をついた。
シルク｢ため息ついてたら幸せ逃げるよ｣
絵里｢逃げてもいい｣
シルク｢じゃあ俺帰るけど｣←
絵里｢嘘です｣←
こんなに振り回されても、全部聞いてしまう私って本当に馬鹿。
でも、好き。
シルクは、素直すぎて気持ち悪いとゲラゲラ笑いながら、私の頭をかき乱す。
かき乱された髪の毛の隙間から、楽しそうに笑うシルクの笑顔が見えて、それだけでキュンキュンした。
…もうお腹いっぱい。
そう聴こえるように、心が悲鳴を上げた。
｢髪の毛やばい笑｣
シルク｢似合ってる笑｣
私はシルクのちょっと先の階段を下りながら言う。
シルクが後ろから寒そうにポッケに手を突っ込んで下りてくるのを時々振り返ってみながら、夢見たい。と、また1人でときめいた。
そしてまた、少し下りてから振り返ろうとした瞬間、
＿＿＿＿絵里｢きゃっ｣
つまずきそうになる。
でも、全然痛くなくてむしろあったかい。
助けてくれたのは誰だ？なんていちいち思わなくてもすぐ分かる。
＿＿＿＿シルク｢危なっかしい｣
そう言いながら手を引っ張って引き寄せてくれたシルク。
私を馬鹿にするように笑いながら、私から離れて先をいこうとするけど、私は手を離さなかった。
いや、離せなかった。
その手の温もりを一度感じたら、もう離すことなんてできなかった。
｢…無理。離せない｣
シルク｢…｣
私の顔をまじまじと見るシルク。
視線が痛い。
私が顔を真っ赤にしながら手を強く握ると、
シルク｢…今日だけだから｣
と私の手を強く握り返して、私をゆっくりと引っ張った。
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クレラップ - 149話のモトキの対応w (2018年9月23日 23時) (
レス) id: 246ba15d53 (このIDを非表示/違反報告)
aoringoleaf(プロフ) - モトキ最高すぎるw (2017年5月6日 3時) (レス) id: 9145b6e391 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - senaさん» 遅れましたありがとうございます！やまかみさんっていうイメージでした笑 勝手に笑 これからも宜しくお願い致しますね！ (2017年1月14日 9時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 続編おめでとうございます!!! お気に入り200人突破おめでとうございます!!! これからも、gray22様のペースで頑張ってください(*´`*) “ やまうえ ”だと思ってました..(笑) (2017年1月9日 16時) (レス) id: 337685e465 (このIDを非表示/違反報告)
gray22 - ぬこまろ。@柊樹。さん» ありがとうございます！待ってますよ(^^♪ (2017年1月7日 9時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2016年12月14日 23時
