174話 ページ45
マサイside
＿＿＿＿驚きすぎて、俺は唖然としたままその場に立ち尽くす。
山上さんは、少しだけ泣きそうになりながら、俯く。
マサイ｢俺、どうしていいのかわかんないです｣
考える暇もなく言葉が出た。
正直、告白されることって今まで無かったし、中学生の頃の俺って大分地味で目立たなかった筈なんだけど。
そんな俺を好んで、ここまで変わってくれる人がいたんだ＿＿＿＿。
そんな気持ちで胸がいっぱいだった。
愛華｢…動画いつも見てます｣
山上さんはゆっくり口を開く。
愛華｢Aちゃんとお付き合いしてるんですね｣
同じ中学校だったから、Aのことも知ってるのか。
俺は｢なら話が早い｣と言おうと口を開く。
＿＿＿＿愛華｢でも、好きでいていいですよね｣
その言葉に、声が思わず詰まる。
愛華｢中学生の時から、Aちゃんは優しくて大人しくて可愛くて。でも見栄を張ったりしない、地味な私も公平に同じ目線で見てくれるような良い人でした。
そんなAちゃんは、マサイくんにピッタリだと思います。
だから、勝ち目は無いってわかってます。
＿＿＿＿だけど、やっぱり好きだから｣
…山上さんは、もしかしたら悪い人ではないのかもしれない。
心のどこかで、憎めないと思ってしまうようになった。
愛華｢嘘ついてごめんなさい。
どうせ私のことを知らないなら、一層の事…と調子に乗りました。｣
マサイ｢あ、いや｣
愛華｢事務所これからしばらく来ますよね？
その時に、挨拶だけでもいいんでしてくれたら、嬉しいです。｣
＿＿＿＿山上さんは、｢…じゃあ｣と言って俺に深々と礼をすると、俺の言葉も聞かないまま、颯爽と帰ってしまった。
突然のこと過ぎて、全く理解が出来ていないけど、どうしよう…と頭の中はフル回転しだす。
初めての告白に少しだけ動揺が隠しきれない俺の背で、先輩が俺に向かって｢マサイー、休憩終わっちゃうぞー弁当食べたかー？｣と声をかける。
マサイ｢あっ、今行きます！｣
俺は慌ててオフィスに駆け込んだ。
＿＿＿＿何事も無かったかのように。
そう心に言い聞かせて深く深呼吸をしてから、弁当箱をゆっくりと開けると、色とりどりの綺麗なオカズがぎっしりと並んでいた。
マサイ｢…うわあ、すげえ｣
1人で感動しながらオカズを口に運ぶと、いつものAの作るご飯の味。
…やっぱり好きだな。
Aのことを思い出しながら、俺は休憩が過ぎて怒られながらも、弁当を完食した。
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クレラップ - 149話のモトキの対応w (2018年9月23日 23時) (
レス) id: 246ba15d53 (このIDを非表示/違反報告)
aoringoleaf(プロフ) - モトキ最高すぎるw (2017年5月6日 3時) (レス) id: 9145b6e391 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - senaさん» 遅れましたありがとうございます！やまかみさんっていうイメージでした笑 勝手に笑 これからも宜しくお願い致しますね！ (2017年1月14日 9時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 続編おめでとうございます!!! お気に入り200人突破おめでとうございます!!! これからも、gray22様のペースで頑張ってください(*´`*) “ やまうえ ”だと思ってました..(笑) (2017年1月9日 16時) (レス) id: 337685e465 (このIDを非表示/違反報告)
gray22 - ぬこまろ。@柊樹。さん» ありがとうございます！待ってますよ(^^♪ (2017年1月7日 9時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2016年12月14日 23時
