83話 ページ40
マサイside
＿＿＿＿＿＿＿＿絵里｢Aとさっき話してたんだけど、A、マサイくんのこと好きじゃないって言ってたの。
本当はシルクの事が好きなんだけど、諦めたいからマサイくんと付き合ってるって言ってたんだよ？｣
＿＿＿＿俺の思考が停止する。
…確かに、俺にしては、上手く行き過ぎてた。
初めて好きになった人が、俺を好きになってくれるわけなんて、そうそう無かった。
しかも、あんなモテてたシルクより、俺を選んだ。
シルクの方が、どうみてもAさんとはお似合いのはずなのに。
それでも、Aさんは
＿＿＿＿｢私も好きです｣
そう微笑んでくれた。
＿＿＿＿｢また、一緒に来ようね｣
そう言ってくれた。
＿＿＿＿｢昨日からずっと一緒にいたから、寂しい｣
そう顔を曇らせてくれた。
握った手を確かに、強く握り返してくれた。
その時必ず、俺の心は、これまで無い以上に苦しくて、儚くて、なんとも言えない気持ちになる。
Aさんの笑顔を見ると、幸せになる。
その度に、感じてた。
＿＿＿＿俺は、Aさんがどう思おうと、ずっとずっとAさんしかいない。
Aさんしか見えない。
Aさんがいい。
＿＿＿＿マサイ｢…そうかもしれない｣
俺は思わず強く手を握りしめた。
＿＿＿＿マサイ｢Aさんは、シルクの事が好きかもしれない。
だから、俺はAさんと別れる。｣
俺の言葉に、絵里さんは俺をみて微笑む。
絵里｢それが一番だよ。マサイくんにとって、それが一番｣
＿＿＿＿マサイ｢でも別れらんねえよ｣
念を押す絵里さんに苛立ちが爆発して言葉を遮った。
＿＿＿＿マサイ｢俺は、Aさんが俺のことを好きじゃなくても、Aさんが好きです。
初めてこんなに人を好きになったんです。
もう、誰にも渡したく無いんです。
俺は、Aさんしか必要としてない。
ほかの誰でも駄目なんです。｣
俺の気持ちを聞いた絵里さんは、凄く嫌な顔をする。
絵里｢馬鹿だねマサイくん｣
絵里さんは小さく言った。
絵里｢凄く馬鹿｣
マサイ｢…｣
絵里｢Aの気持ち、何も考えてない。
シルクのことが好きなんだから、付き合ってちゃ駄目じゃない。
シルクもAのことが好きなんだから｣
＿＿＿＿マサイ｢信じちゃ駄目ですか｣
信じたい。Aさん。
＿＿＿＿マサイ｢俺のことを好きになってるかもしれないって、
信じちゃ駄目ですか｣
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ゆ - だほちゃん結婚してから読むと、ちょっと胸が痛いですw無理にテンションあげとかないと泣いちゃいそ。 (2020年1月26日 22時) (
レス) id: cc16102f38 (このIDを非表示/違反報告)
出雲 晴留(プロフ) - gray22さん» すみません…最近フィッシャーズ関連見るようになったので、最初の方から見させてもらってます(^o^) 無理はしないでくださいね(￣^￣) これからもドキドキ、そして、感動させてもらいます！(*^◯^*) (2017年1月8日 21時) (レス) id: a897dc61cf (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - 出雲 晴留さん» 返信遅れました！泣かれたのですか！…嬉しすぎます。そんなに感動して頂けると聞けば、もっと頑張らなくてはと思います。体の心配でもありがとう！頑張ります！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - 名無し89569号さん» 細かい分析ありがとうございます！深く読んで頂けてるのですね…感動です。これからも宜しくお願い致します！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - senaさん» 返信遅れました！こちらにもコメントありがとうございます！読みやすいようで安心しました。頑張ります！ありがとう！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2016年8月24日 18時
