56話 ページ12
マサイside
＿＿＿＿Aがお風呂に入った後、俺はシルクのパソコンを借りて編集をすることにした。
この間の遊園地のやつ、まだ編集してなかったんだっけ。
俺は編集をある程度頭の中で考えながら椅子に座ってパソコンを起動した。
＿＿＿＿ガチャ
ドアが開く音がして振り向くと、シルクがこっちを覗いてる。
シルク｢パスワード言うの忘れた｣
こいつパソコンにパスワード入れてんのか。
マサイ｢あー、はい今ちょうどついたから入力して｣
シルク｢はいはい｣
シルクは俺の後ろから手を伸ばして、パスワードを入力すると、俺の隣に腰を下ろした。
マサイ｢スマブラやんねーの｣
シルク｢やんねー飽きた｣
＿＿＿＿おかしい。
シルクが何も考えずに俺のところに来るなんてこと今まで無かった。
ただただ、1人で椅子に座って、俺の編集作業を見るなんてこと、一回も無かった。
＿＿＿＿なんで突然。
絶対に、何か言いたいことがあるに違いない。
＿＿＿＿マサイ｢お前何が言いたいの｣
シルク｢何がだよ｣
俺がパソコンから目を離してシルクを見ると、シルクはパソコンを見たまま返事する。
＿＿＿＿マサイ｢…Aさんのこととか｣
俺が言っても、シルクはやっぱりパソコンを見つめたまま。
だけど、口をゆっくり開いた。
シルク｢羨ましいよ｣
マサイ｢…｣
シルク｢お前が羨ましい｣
＿＿＿＿初めて聞いた
シルクの素直な声
シルク｢質疑応答！とか自分で言ったけどさ、やっぱり辛いんだわ。
ほんと雑に切り上げちゃってごめんな｣
マサイ｢…いや、俺は別に｣
シルク｢そっか。ならいいんだけど｣
シルクが言った瞬間、画面の向こうで、Aさんがサンドウィッチ！と俺達に無邪気に笑う。
シルク｢タイミング笑｣
シルクが笑うから、俺もつられて笑う。
＿＿＿＿こいつはこいつなりに、なんらかのけじめをつけて、俺と話をしてるんだと俺は思う。
こいつのことだから、本当に取られたくなかったなら、本気でAさんを俺から取りに来るはずだ。
だから、俺はこいつの気持ちにも答えなくちゃいけなんだ。
改めて思い知らされた。
シルク｢花火大会どうだった｣
｢…楽しかったけど｣
シルク｢どうせ敬語で、[こんにちは]とか言ってるんだろ笑｣
｢…｣
シルク｢は！図星かよ！何なんだよ笑｣
シルクはゲラゲラ笑いながら、足をバタバタさせる。
ちょっといらっとしたけど
＿＿＿＿本当はそんなとこも好きだな。
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ゆ - だほちゃん結婚してから読むと、ちょっと胸が痛いですw無理にテンションあげとかないと泣いちゃいそ。 (2020年1月26日 22時) (
レス) id: cc16102f38 (このIDを非表示/違反報告)
出雲 晴留(プロフ) - gray22さん» すみません…最近フィッシャーズ関連見るようになったので、最初の方から見させてもらってます(^o^) 無理はしないでくださいね(￣^￣) これからもドキドキ、そして、感動させてもらいます！(*^◯^*) (2017年1月8日 21時) (レス) id: a897dc61cf (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - 出雲 晴留さん» 返信遅れました！泣かれたのですか！…嬉しすぎます。そんなに感動して頂けると聞けば、もっと頑張らなくてはと思います。体の心配でもありがとう！頑張ります！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - 名無し89569号さん» 細かい分析ありがとうございます！深く読んで頂けてるのですね…感動です。これからも宜しくお願い致します！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - senaさん» 返信遅れました！こちらにもコメントありがとうございます！読みやすいようで安心しました。頑張ります！ありがとう！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2016年8月24日 18時
