46話 ページ2
マサイside
＿＿＿＿｢思い出｣
俺の真似をしてケータイを見せてくるAさんが愛しくて、俺は思わずAさんに笑いかける。
すると、Aさんも笑った。
その笑顔がまた俺の心を揺さぶった。
＿＿＿＿電車を降りて、Aさんの家に向かう。
本当にあっという間だった。
怖いくらい一瞬のように過ぎていった。
＿＿＿＿｢今日はありがとう｣
Aさんは沈黙を破った。
マサイ｢こちらこそありがとう｣
｢すっごく楽しかった｣
マサイ｢俺も｣
｢これからも＿＿＿＿行けたらいいな｣
会話の途中に突然Aさんが言う言葉が俺の心をいつも締め付ける。
＿＿＿＿マサイ｢また、すぐに会いましょう｣
俺は左側でうつむき加減で話すAさんを見つめて言った。
すると、Aさんが顔を上げてニコッと笑う。
＿＿＿＿｢会いましょう｣
俺はその言葉に思わず顔がほころんで、はいと答えた。
すると、もうAさんの家の前についていることが分かった。
＿＿＿＿もうか。
｢じゃあ、また今度ね｣
マサイ｢はい、また今度｣
｢後でまたLINEします｣
マサイ｢うん、待ってます｣
｢＿＿＿＿おやすみ｣
マサイ｢＿＿＿＿おやすみ｣
Aさんは少しの間俺を見つめると、
マンションのエントランスのドアに手をかけた。
俺は、名残惜しいその後ろ姿を見送った。
＿＿＿＿ひとりになった俺は、家に向かって歩き出した。
すると、もうAさんに会いたくなって、胸が騒ぎ出す。
さっきまで繋いでた左手が寂しくて、なんとも言えない苦しさが湧き上がった。
考えてたら、ピロンと携帯が鳴った。
見てみると、AさんからLINEが入ってる。
＿＿＿＿｢星が綺麗です。マサイくんも見える？｣
俺はふと空を見上げると、満点の星空が見えた。
＿＿＿＿東京でもこんなに見える日があるんだ。
Aさんとの他愛もない会話が、俺にいろんなことを教えてくれて、
それは俺にとって凄く大切な思い出になる。
今日だって、Aさんが彼女になったっていう思い出がまた増えた。
俺は返信をすぐにする。
もちろん写真も添付して。
＿＿＿＿マサイ｢見えました。凄く綺麗です｣
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ゆ - だほちゃん結婚してから読むと、ちょっと胸が痛いですw無理にテンションあげとかないと泣いちゃいそ。 (2020年1月26日 22時) (
レス) id: cc16102f38 (このIDを非表示/違反報告)
出雲 晴留(プロフ) - gray22さん» すみません…最近フィッシャーズ関連見るようになったので、最初の方から見させてもらってます(^o^) 無理はしないでくださいね(￣^￣) これからもドキドキ、そして、感動させてもらいます！(*^◯^*) (2017年1月8日 21時) (レス) id: a897dc61cf (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - 出雲 晴留さん» 返信遅れました！泣かれたのですか！…嬉しすぎます。そんなに感動して頂けると聞けば、もっと頑張らなくてはと思います。体の心配でもありがとう！頑張ります！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - 名無し89569号さん» 細かい分析ありがとうございます！深く読んで頂けてるのですね…感動です。これからも宜しくお願い致します！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
gray22(プロフ) - senaさん» 返信遅れました！こちらにもコメントありがとうございます！読みやすいようで安心しました。頑張ります！ありがとう！ (2017年1月8日 19時) (レス) id: 11b868ed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gray22
| 作成日時：2016年8月24日 18時
