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第38話 ページ40

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勢いよく振り返るとそこには人の形から頭部に角が生えた気色の悪い鬼



長い舌を口からだらしなく垂らし、その先と口端からは涎が流れている



服は鬼になった頃から変わらず同じものを着用しているのだろう、ボロボロかつ泥まみれである



若干潔癖な獪岳はその姿を見てドン引きしたがそれは今は置いておこう




「チッ、おい!!鴉!

先生から刀借りて来い!!」


「馬鹿メ!俺ガ持ッテ来レルト思ウノカ!!」




文句を言いつつ指示通り飛んでいく鴉。そりゃそうだ、持ってこなきゃ俺は死ぬ




脇差を抜いて構えるが、これは日輪刀では無い。ただの刀、しかしそれでも戦うしか選択の余地はない




「なんだァ?戦うのか?それ、

普通の刀だろうがィ」




それ、と鬼が指す刀は俺の刀だが、日輪刀では無いと知って随分と舐められたものだ



ニヤニヤと気色の悪い笑い方をしてこちらを見ている。気持ち悪さが増して正直寒気がする




それでも俺は戦わなければ




自分が生き残る為に




「シイィィィィ....」




思い出せ、あの血のにじむような努力の日々を




思い出せ、あの時の何にも代えることのできない悔しさを




震えが止まり、刀をしっかりと握る





雷の呼吸、伍ノ型 熱界雷




今日、晴れにも関わらず山に1つ雷が落ちた




その音は暗柱にも聞こえるほどに、その光は鬼の視界を奪う程に

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戦力外(プロフ) - 甘音 舞影さん» ご指摘ありがとうございます! (2020年2月28日 14時) (レス) id: dcb72e1adc (このIDを非表示/違反報告)
甘音 舞影(プロフ) - プロローグの金臭い血の匂いは鉄ではないですか?いきなりすみません (2020年2月27日 22時) (レス) id: 299a382383 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:戦力外 | 作成日時:2019年8月13日 0時

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