【鬼滅の刃】ヒトを殺す者

第35話 ページ37

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そしてまた暇になる。なんだか段々イライラしてきた獪岳




(やる事をやり終え、何もしないこの時間が大嫌いだ...)




獪岳はどこかに行ってその辺をフラフラ歩き回るという行為自体が出来ない




欲しい物や必要な物があるならその1点だけを目指して行動する、何をするかも決まらないまま適当に歩くだけでは体力と時間の無駄と考えてしまう質であった




しかし、日が高い所にあるうちは帰ってくるなと言われ、追い出された手前簡単に帰るわけにも行かずどうしようかと悩んだ末に、街の外れで全集中の常中の修行をしようという結論に至った




彼処ならば目立たず、集中もできるだろうと




こっそり着いて来ていた羌の鴉はこう思った




___休暇とは一体...？





そんな事を鴉が思っているとは知らない獪岳、先程買った物を片手にどんどん街の外れに歩いて行く




行き先とこれから何をするかが決まったら行動が早いこの男、修行ができると考えたら足の進み具合は買い物をしている時より早かった





何かを忘れている気がしたが、忘れるということはそれ程重要ではないということだろうと思い、ずんずんと進んで行く




獪岳が今朝まで頭から離れなかったものは、もうほとんど離れていたのだった

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