47話 ページ49
立花仙蔵 side
「最初から本気ですよっ!!」
カカシの言葉を合図に4人が一斉に動き出した
「そうか?」
(?....先生は一体何をする気なんだ?)
立花仙蔵は未だに草むらから動いてはいなかった
いや、動けなかったのだ
今回立てた作戦で立花仙蔵が持った役割それは、チームの指揮、つまりは隊の隊長なのだが
焙烙火矢使いと言っても戦闘力には欠ける...しかし、冷静沈着、成績優秀な立花仙蔵にはそれを補う冷静さと頭があった
その立花仙蔵が動けなかったのは単に実力が不足していただけではない
途中で抜けた善法寺伊作がどう思っていたのかはわからないが、他の4人は気づいていないのだろう
(はっきり言って、あの先生には隙が一切見当たらない)
この演習が開始されてから立花仙蔵は草むらに身を隠し、カカシを観察しながら指示や援護を行っていたが
援護どころか奇襲をしかけた戦闘力が高い潮江文次郎や七松小平太の攻撃も一切カカシに当たってはいない
当たった感触はあっても分身だったり、変わり身だったりで本体にはまだかすり傷1つついていなかった
まるで攻撃を未来でも見ているかのように交わしていくその光景を見て、今飛び道具や焙烙火矢を投げ入れたところで意味は無いだろうと判断した
流石に食満留三郎が飛び出して行ったのは予想外だったが
それでも尚立花仙蔵が出ていかないのは未だに突破口が見つからない為である
(クソッ...鈴にかすってすらない)
先程から4人がかりで攻撃を仕掛けるもひらりと交わされ、やっとの事で鈴に手を伸ばすも届かない
(何か...何か手はないのか!!)
そうこうしているうちに攻撃の4人の体力すり減り、連携の所々に穴が空いてきた
(これでは埒が明かない。無駄に体力を削るだけだ...なら、長期戦になるが撤退させた方が良さそうだ)
そう思い煙玉と焙烙火矢を懐から取り出し、点火する
ジジジッと導火線が燃え、投げようとしたその瞬間、後ろから腕を掴まれた
「おいおい」
「?!」
後ろを振り向くと、そこには自分が今まで警戒していた男、はたけカカシ先生がそこに居た
「な、何故ここに...」
「ん?何故ってそりゃあお前...
_____後はお前だけだぞ?」
(は...?)
カカシ先生が指さす方向に思わず振り返り、あいつらが戦っているはずの方を見るとそこには血だらけになりながら倒れている4人
さっきまで戦略でいっぱいだった頭の中を真っ白にさせるには充分すぎる光景だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みこち(プロフ) - 雑渡さんは既に聞いていますが、乱太郎達や六年生達が聞いたらと、気になりましたもので、勝手にご意見並べて失礼しました。 (2019年5月21日 17時) (
レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 乱太郎達が戦いで奮い立つような展開がありましたら、楽しみにしています！ (2019年5月21日 17時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 後、出来ましたら、カカシ先生に、六年生達や乱太郎達にあの台詞「忍の世界では、ルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。だが、仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ』と。カカシ先生から伝えて欲しいです。それから (2019年5月21日 17時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 極悪人でも、その人物なりの信念や、自分の中に眠る根付いている、簡単には消えない絆等。そんな心の交流や想いを六年生達や乱太郎達と繋がって欲しいと願います！ (2019年5月20日 18時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 度々勝手な妄想を済みません。私なりの解釈ですが、私は、ナルトの最大の魅力は、己の信念を貫き通す志と、逆境を乗り越える強さと、心の強さこそがこの作品の全てだと思います。イタチの覚悟や、サソリでさえ、チヨバア様の最後の攻撃を躱しきれなかったように。例え (2019年5月20日 18時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：戦力外 | 作成日時：2018年8月13日 17時
