第21話 ページ23
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「あーらら、お嬢さん忙しそうだねぇ」
「そういお前は暇そうだな」
「やることありませんから」
「...じゃあ大人しくしてろ」
そう言って大人しくするオビではない。とりあえず目の先にいたアルに声をかけてみる
「アル殿、ご趣味は」
何時にもなく真面目な声で聞いてみると、やはりこちらには見向きもせずに書類整理を手伝っている。がしかし、返事はしてくれるようで
「趣味...かはどうかわかりませんが...」
「おい...アル、あれを趣味とは言わんぞ」
「そうですか?」
「「そうだ/ね」」
木々嬢と旦那も声を揃えて言うくらいだからなにか凄いものなんだろうか
「へぇ...それっていつもやってるんですか?」
「いつもですね、空いた時間とかによくやっています」
「今日、お時間あればご一緒しても?」
「構いません」
なんだか面白そうだから聞いてみたけど、なんか主たちが真っ青な顔してるな
木々嬢はいつも通りだけど
なんかヤバい事を言ったんじゃないかと思っていたら主がペンを止めてこちらに物凄い形相で近付いてきた
「おい、オビ。撤回するなら今のうちだぞ((ヒソヒソ」
「え、そんなに凄いんですか?((ヒソヒソ」
「凄いとかじゃない、あれは...酷い((ヒソヒソ」
「何が酷いのでしょうか」
「ヒィッ」
主から情けない声が聞こえたが、何か可哀想だったので忘れることにした
「あ、すみません。もう訓練の時間でした」
「おっ、行ってらっしゃい〜」
「?...オビ殿もですよ?」
「え?!俺も?確か今日は午後からだった様な...」
「私の趣味に付き合うのでしょう?」
しまったと思ってももう遅い、アルに容赦なく引き摺られていくオビが可哀想になったゼンはミツヒデをついて行かせるのであった
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作者名:戦力外 | 作成日時:2019年12月8日 20時