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第15話 ページ17

___



「!!...はっ」



突然後ろからかかった声に動きを止め、素直に殿下の所まで下がるといつの間にかミツヒデさんが殿下の側にいた


どうやら私を止めたのはイザナ殿下らしい


剣を既に抜いており、唯一急所を外してしまったらしい男に冷たい眼差しで何かを問うている



よくわからないが、後はアトリ少年の矢に注意していればいいのかと思い、彼を凝視する



すると殿下が私の前に出て自分で決着をつけさせてくれと言う



「...」



私は何も言わず背後で待機する



ゼン殿下がアトリが放った矢を弾き、ミツヒデさんがアトリを斬って事件は幕を閉じた



その後私は有無を言わさず、イザナ殿下の部屋へ連れてこられた



「...」

「...」



無言、静かなこの空間に最近は慣れてきた。が、しかし、未だにイザナ殿下の考えていることは意味がわからない



「...お前は今日から第2王子直属騎士としてここウィスタル城で働いてもらう」


は?と出そうになった声を耐えることが出来た私を誰か褒めて欲しい



全くもって理解が追いつかない、何故見習いから上がったばかりの私をゼン殿下の直属騎士に?危険すぎやしないだろうか



ミツヒデさんと違って私はそういう知識・技術(ノウハウ)はまだ持ち合わせてはいない



スピード出世にも程がある(混乱してきた)



混乱する頭を冷やし、ようやく口から出た言葉は少し掠れていた



「...理由をお伺いしても...?」

「お前とゼンの歳が近いからだ」

「...」

「というのは、半分本気で

あと半分は...お前が1人前になったら教えよう」



考えてなかったのか、それとも本気で1人前になったら教えてくださるのだろうか



絶対前者だと思いつつ、次第に冷静を取り戻してきた頭でもう一度イザナ殿下を見据える



「はい、このアル・ルーズベルト、必ずやゼン殿下をお守り申し上げますことをここに誓います」

「...ああ、頼むぞ。アル」

「はい!」



そして渡された自分の身分証を首にかけ、イザナ殿下の部屋を出る



そして我が主の部屋へ...








「あ、そこの衛兵殿!ゼン殿下のお部屋はどちらでしょうか?」


まだ道がわからない、第2王子直属騎士殿だった

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作者名:戦力外 | 作成日時:2019年12月8日 20時

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