鬼 ページ3
私の中で何かが切れた。
その後はもう、自分の思うがままに動き、話した。
『私はッ!鬼に!!ならないッ!!!』
鬼舞辻「...」
『この世でッ!一番憎いのは!!!
お前のように人の命を馬鹿にする鬼だッ!!
鬼舞辻ッ!人を鬼にし、何が楽しいッ!
鬼に食われるやつを見て、何が楽しいッ!?』
怒りを抑えきれず、私はこいつにそういい放った。
鬼舞辻「よくも、私に向かってそんなことが
言えるな。殺してやろう。」
そう言われた後、私は無意識に腰につけていた刀を取り、こう言った。
『星の呼吸 星月夜光明(ほしづきよこうみょう)』
鬼舞辻「なッ!?」
あいつの周りが明るく光り始めた。
まるで太陽を見ているみたいだ。
明るい。
鬼舞辻「くそッ!体が崩れるッ!!」
鬼舞辻はそう言いながら、夜の闇のなかに消えていった。
ドサッ
私は地面に倒れて
『かはぁっ!』
血を吐いた。
そういや、私、腹に腕を刺されてたんだっけ。
もう、どうでもいいなぁ。
きっと私はここで死ぬんだろう。
短い人生だった。
でも...
幸せだった。
せめてあいつをぶっ殺したかったなぁ。
何、人の腹に腕刺してんだよ。
鬼なんか、死んじゃえ。
滅べ。
?「......おい。」
『!?』
誰だ!?またあいつか?
?「大丈夫か?」
見てわかんだろ?大丈夫じゃねぇーんだわ。
上を見上げると、半々羽織の男がいた。
『...たす、け、て』
そう呟き、私は意識を失った。
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作者名:結斗 | 作成日時:2020年6月21日 14時