泥棒猫に負けた俺【男主】 (ページ47)

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大爆発ページ47

『さーてお前ら、サクッと祓っちゃってくれ』

目的地につき、帳をおろしてもらったので俺はもう見守るだけだ。
危なくなったらすぐ助けられるようにしっかり見ておこう。

…とか思っていたのだが。

その必要は無さそうだ。

目の前にはもうボロボロな呪霊。

今、その死にかけに釘崎の釘が打ち込まれようとしている。

これはもらった、そう思った。

しかし釘が呪霊に触れた途端、そいつが膨らんだ。

明らかにやばい、そう思った瞬間走り出した。

何か言葉を紡ぐ余裕もなく必死に一年生たちを自分の腕の中に隠した。

これで一年生は無事、そう思った瞬間。

ピンクの頭が俺の腕から逃げ出した。

そいつは俺に並んで両手を広げた。

『おまっ…』

バンッ

言い終わる前に呪霊は爆発してしまった。

呪霊は爆発の瞬間に赤黒いドロっとしたものを辺りに撒き散らして消滅した。

その赤黒いものは俺と虎杖にもしっかりと降りかかった。
それはもう大量に。

触れた途端から肌が爛れるとかそういう事はなかったのでとりあえず大丈夫だろう。

俺と虎杖が庇ったおかげで恵と釘崎は綺麗なままだ。
とりあえずよかった。

問題は虎杖だ。

「うわっ！？なにこれ！！！」

ピンク色が見えなくなるぐらいにしっかりと赤黒いものをかぶっている。

何か体に影響があったら困るので騒いでいる虎杖の体から赤黒いものを払い落としていく。

なかなか取れない。

なんというか血の塊みたいだ。

キモいな。
これって呪霊の体液か？

やば鳥肌立つ。

虎杖を綺麗にしてから自分についたものを簡単に払い落とした。

『よし、帰るか。』

「おう！帰ってシャワー浴びよー！」

「まさか爆発するなんて、最後の最後で厄介だったわね。」

「帰ったら家入さんに見てもらえよ。もちろんA先輩も」

『おー』

適当に返事をして表に止まっている車に乗り込んだ。

座った時に股に違和感があったが気のせいだろう。

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