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キズモノ ページ45
目が覚めて2日、家入さんから医務室卒業の許可が出されたので寮へ戻ります。
怪我自体は反転術式で治っていたが念のための様子見をしてたらしい。
普段ならすぐ医務室から追い出されるのにおかしいなと思っていた。
まあ、心配してくれてたってことよね。
ここは素直に喜ばないと。
そんな事は置いておいて明日から早速任務なんですけど。
しかも一年生と一緒に。
俺は見守るだけでいいらしい。
楽だけど任務ってだけで嫌になってくる。
まあ拒否権なんてないんだけどね。
嫌な気分を変えたくて浴室へと足を運んだ。
しかし間違いだった。行くべきじゃなかった。
俺はとんでもないものを目にしてしまったのである。
それは俺の腹にある大きな傷。
どうやら跡が残ってしまったようだ。
五条先生とあんなことやこんなことがあった時のためにできるだけ体に傷を作らないようにしていたのに…。
こういうのをキズモノって言ったりする？
そこらへんの知識はあんましないから分かんないわ。
まあ俺はキズモノになっちゃった訳だし一個こんなおっきい傷ができたらあとは何個できても変わんないよな。
体に傷跡ができたおかげで呪霊と戦うときに注意することが一つ減った。
これでアイツらを守ることだけに集中できる。
明日の一年生と合同の任務で絶対アイツらを守って見せるぞ！
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作者名：万年ぼっち | 作成日時：2023年12月25日 21時
