バカ ページ31
「去年勝った方の学校でやんだよ」
パンダが説明するとそれに対して釘崎はキレた
「勝ってんじゃねーよ！！！」
バカ！！と叫ぶ釘崎に「俺は去年出てねーよ」という短い言葉でこっちにキレるのは違うだろと批判した
思い出すようにパンダは話す
「去年は人数合わせで憂太が参加したんだ」
「「里香」の解呪前だったからな」
「去年の京都校も可哀想だよなー」
「圧勝だったらしいぞ。京都でやったからみてねーけど」
「しゃけしゃけ」
俺たち2年生が思い出に浸っていると釘崎は再び叫んだ
「許さんぞ乙骨憂太ー！！会ったことねーけどよぉ！！」
憂太今頃くしゃみしてそうだな
膝をついて叫んでいる釘崎にパンダはサラッと膝汚れるぞとできる男の気遣いをする
パンダって人間なら結構モテてそうよな
こんなカオスな空間からわざと目を逸らしてぼーっと空を見ていると足音が聞こえてきた
「おい、来たぜ」
真希がそう言ったと同時に階段からゾロゾロと京都校の奴らが出てきた
「あらお出迎え？気色悪い」
「乙骨いねぇじゃん」
そんなことを抜かす京都校に釘崎は臆せずに言い放った
「うるせぇ早く菓子折り出せコラ。八ツ橋、くずきり、そばぼうろ」
「しゃけ」
おいおい棘も賛成すんのね？
うちの後輩ガラ悪っ
「腹減ってんか？」
おお！東堂！こればっかりは俺も同意見だぜ！
「怖…」
金髪の魔女みたいなのが3年の西宮さん
「乙骨がいないのはいいとしテ、一年2人はハンデが過ぎないカ？」
釘崎にロボと言われているのは2年のメカ丸
「呪術師に歳は関係ないよ。特に伏黒君、彼は禪院家の血筋だが宗家より余程できが良い」
言葉が難しくて理解できんが真希と真希の妹を侮辱したのはわかった
このムカつく奴が3年の加茂か
初対面からこんなにバッチバチな雰囲気を和やかにしたのは
「はーい、内輪で喧嘩しない」と言いながら現れた準一級術師の庵さん
庵さんは俺たちをぐるっと見渡して言った
「で、あの馬鹿は？」
その問いに間髪入れずに答えた
「悟は遅刻だ」
「
「来た方がおかしいしな」
「誰もがバカが五条先生のこととは言ってませんよ」
あ、そうだった
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作者名：万年ぼっち | 作成日時：2023年12月25日 21時
