はじまり ページ28
『じゃあそろそろ学校始まるだろうし切るね』
「しゃけ」
「怪我すんなよ」
「ナンパとかほんとダメだからな！？」
「じゃあな」
ブツっと電話が切れた
おかしいな俺と棘と憂太で電話してたはずなのにいつのまにか真希とパンダもいたんだが
楽しかったからいいけど
みんなで将来のことなんてなんも考えずに笑い合って過ごせたらいいよな
そこには俺たち4人だけじゃなくて憂太もいてくれたら尚更いい
俺はそれをいつか実現するためにコイツらを守ろう
まあ守られるような人間じゃないけどな、コイツら
真希はシンプルに強いし
棘も術式珍しくて強いし
パンダは死ぬなんて概念ない気もするぐらいだし強いし
憂太は言わずもがなだし
あれ、俺が守る意味あるか？
んーあると信じておこう
その方が気が楽だ
席に座ってぼっけーとししているとガラガラっという音と共に扉が開き目の周りを少し赤くした夏油先生が入ってきた
夏油先生は優しいから辛いだろうな
特級でバカ強いのに
こういう人が悲しまないように俺が頑張ったらいいよな
「はい、出欠とるよー」
「棘」
「しゃけ」
「真希」
「ん」
「パンダ」
「おう」
「A」
「はあい」
いつもどうりやる気のない返事を返した
みんな虎杖が死んで悲しいはずなのにいつも通りを装っているんだろう
俺なんて虎杖が死んだと聞いた時恋のライバルがいなくなったっ思ったのに、みんな立派だな
いや、俺がカスなのか
「さて、もうすぐ交流会があるね。今日からは交流会に向けて特訓していくから。以上はいホームルーム終わり」
訓練開始の時間だけを告げて夏油先生はさっさと教室を出て行った
ここから目まぐるしいぐらい忙しい日々が始まった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：万年ぼっち | 作成日時：2023年12月25日 21時
