雨音 ページ18
雨音が響く教室でまだホームルームまで時間があり特にすることもなくぼーっとしているといつも下の階から聞こえてくる騒がしい声が聞こえないことがわかった
「なぁ、一年は？」
「今日は任務なんだとよ」
パンダが自分の爪を磨きながら答えてくれた
そこで俺はふと浮かんできた疑問をぶつけた
「お前、爪磨く必要あるか？」
「あるだろ。俺がオシャレできんの爪だけなんだぞ？」
「それもそうか。今度ネイル買ってきてやるわ。あ、真希持ってない？」
「私が持ってる訳ねぇだろ。野薔薇なら持ってるんじゃね」
「あー確かに。帰って来たら聞いてみるわ」
ゴロゴロ
雷がなっている
空を見て、ふと一年生が心配になった
無事で帰って来て欲しいものだ
ガラガラと扉を開けて七海さんが入って来た
「出席を取ります。狗巻くん」
「しゃけ」
「禪院さん」
「いる。あと私を苗字で呼ぶんじゃねぇ」
「わかりました、はぁ。パンダくん」
「はーい」
ん？今七海さんため息ついたよな
ちょっとめんどくさいって思ってたよな
「武狐くん」
「んー」
「さて、出席確認も終わりました。今日は体力作りをしろと言われていますが、見ての通り雨。なので体育館で鬼ごっこでもバスケでも好きなようにしてください。以上です」
それだけ言って七海さんは出て行った
あの人のああいうさっぱりしてるとこ好きだな
「よし、体育館いくか」
「何する？」
「たかな」
「あーバレーもありだな」
まぁ、その後バレーしたりバスケしたりしてたらあっという間に夕方になってた
残ったのは汗臭い空気とボロボロの体だけ
あ、でも楽しかったな
そろそろ一年生も帰ってくるだろう
「一年、迎えに行くか」
俺が思っていたことをパンダが言ってくれた
「いくか」
「しゃけ」
「雨止んだし傘いらねぇな」
満場一致で迎えに行くことになった
でも、その後行かなければよかったと後悔することになる
なぜなら1人、帰ってこなかったからだ
________________
今回の1人帰ってこなかったというのは
物語にある虎杖くんが一度死んでしまうところです
ネタバレですがしっかり復活しますので安心さてください
私の物語では主要キャラが死ぬことはありません！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：万年ぼっち | 作成日時：2023年12月25日 21時
