目黒君は罪深い (ページ2)

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Episode 2 ページ2

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｢もう終電ないっすけど。どうします？｣

｢どぉしようかなぁ…。｣

段々と呂律が回らなくなってきた。

ただでさえ終電も無いのにこんな状態でどうすればいいんだか…。

｢俺ん家。ここから歩いてすぐなんすよ。
俺ん家泊まります？｣

アルコールがグルグルと頭を駆け巡る。

私の思考はもうとっくに弱りきっていた。

｢そうするぅ…。｣

｢はーい。じゃあ行きますよ？｣

目黒君が私の手をギュッと握った。

『えーっ！？目黒君なんでAさんと！？』

｢んー？終電過ぎてるから。｣

『私も行くー！！』

｢ダメだよ。この人ベロンベロンだから介護してあげるだけだし。
じゃっ。そういう事で。｣

｢おい、目黒。Aの面倒は俺が…｣

｢えー？照先輩の家ここから遠いっすよね？
無理しないで大丈夫っすから。ではー。｣

足元がふらつきながらも目黒君について行く。

彼の手の温もり。
それは心までとろけてしまうかのような温もり。

｢はい。つきましたよ。｣

暫く歩くともう玄関の前にいた。

本当にすぐついたな…。

私は不用心ながらも目黒君の家へとすんなりあがった。