愛の雪が降り積もる。

side koji 〜終〜 ページ37

side koji

いっつもそうやった。

めめは絶対俺の家にはこーへんし、
俺に感傷する様子なんて一切なかった。

ずっと思ってた。
めめは俺の事好きやない。
俺の告白断れなくて仕方なく付き合ってるんやって。

俺はめめを追ってばっかり。
めめが俺を追うことなんて一生ないと思ってた。


でも、今は違う。
めめが俺に告白してきた。

あんな男に汚されそうになった俺を
助けに来てくれた。

”こーじの事吹っ切れてない”って言ってくれた。


俺、めめに愛されてたんや。
目黒蓮って男は俺の事が好きなんや。

仕方なくやなくて、本気で。


俺は勢いよく立ち上がって
めめに抱きつく。



｢当たり前やん！付き合う！何度だって、！
生まれ変わったって俺はめめと付き合うっ！！
ずっと、ずっとずっとずっと！
めめが大好きやで！！！｣

｢…俺も好きだよ。こーじ。｣


そう言ってめめは俺に甘いキスを落とした。

なんだろうこの安心感。


めめにちゃんとキスされたのは
もう半年ぶりだった。



その後俺はめめと泣きながらも抱き合ってた。
そしたら知らない内に警察が来ていたらしい。

阿部ちゃんが警察に全てを話してくれた。

勿論俺も事情聴取。
でも、隣にはずっとめめがおってくれた。


その後男は即逮捕。
俺のポストから今までの不幸が
全て消え去った。

とりあえず警察も俺の家から去り
また別日に話し合う事になった。

俺の家の玄関に
俺、めめ、阿部ちゃん、佐久間君の4人が
立ち尽くす。

｢…阿部ちゃん。｣

｢ん？どーしたのこーじ。｣

｢ほんまありがとうな。多分阿部ちゃんが
おらんかったら今こうしてる事
永遠になかったと思う。｣

｢…こちらこそありがとう。俺も
ようやく自分の気持ちに気づけた。｣

｢たくまくんもありがとうな。｣

｢俺はなんもしてないよ、こーじ。｣

｢んーん。たくまくんのおかげで
俺はちゃんと気持ちがハッキリしたで。｣

｢…。なら良かったっ！笑｣

その後阿部ちゃんと佐久間君は
家へと帰っていった。

めめは一向に帰ろうとしない。

｢めめ、帰らんの？｣

｢帰るよ。帰るけど…。こーじは
もう大丈夫なの？あんな事あって。｣

｢…今はめめが隣におるから大丈夫やで。
それになんだか前よりめめの事
信頼出来る気がせんねん。｣

｢…こーじ。｣

めめは俺に抱きついてきた。
俺もめめの背中に手を回す。

｢…俺ずっと好きだから。｣

｢俺もやで。｣




めめと俺は永遠を誓う長いキスをした。



〜Fin〜

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