side koji ページ16
side koji
あの後阿部ちゃんに支えられながらなんとか仕事を終えた。みんなに調子悪いって聞かれたけどなんとか誤魔化した。
…やっぱり。
家を出る前にポストを見るといつもの光景が広がる。
阿部ちゃんに相談したからってすぐに変わるわけやないよな。そう言い聞かせて家を出る。
俺が電車を降りてしばらく歩いていると急に肩を叩かれる。
｢おわっ！？びっくりしたっ！｣
｢ごめんごめん笑 おはよ。｣
そう声をかけてきたのは阿部ちゃんだった。
｢おお！おはようー｣
｢それよりさ。今日こーじ大丈夫なの？｣
｢何が？？｣
｢いやっ。…今日9人で仕事だから。｣
…？
そうや。忘れてた…。昨日のノリでいたからついめめと佐久間君以外のメンバーでの仕事だと思ってたわ…。めめ、めめと一緒。さすがにしんどいな…
｢こーじ大丈夫。今日は俺も上手くやるから。なんかあったらすぐ俺に言って。｣
｢…ありがとう阿部ちゃん。｣
阿部ちゃんがこう言ってくれるのはほんまありがたいけど、やっぱり不安と緊張が走る。
だって俺から振った相手にこれから会うんやで？
俺がめめの立場やったら、多分顔見るだけで大泣きしそうになるわ。
そんな事思ってるあいだにもう楽屋の前にたっていた。…大丈夫。集合時間の25分前。
さすがにまだ誰もおらんやろ。
そんな時だった。
楽屋の中から佐久間君とめめの笑い声がした。
嘘やん。…めめが、めめが中におるんや。
俺は今からこの中に入らなあかんのや。
やばい。無理無理無理無理。
｢こーじ。｣
｢っ！なっなに？｣
｢深呼吸〜吸って〜吐いて〜。はい。こーじ。大丈夫だから。今日は俺を存分に頼っていいんだから。｣
俺は阿部ちゃんのリズムに合わせて深呼吸して、阿部ちゃんの顔を見る。
そや。大丈夫。今日は阿部ちゃんに頼ってもええんや。俺は今は1人やない。
俺は覚悟を決めて楽屋のドアを開ける。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 486人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆか - 泣けました！ (2020年8月9日 0時) (
レス) id: 641e996ae4 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu.memesaku(プロフ) - み る く こ こ あさん» コメントありがとうございます！！今新しくお話を書かせてもらってますので、そちらが書き終わったら考えさせていただきます！ (2020年4月1日 22時) (レス) id: b878421b1e (このIDを非表示/違反報告)
み る く こ こ あ(プロフ) - とても面白かったです！良ければ康二くんを目黒くんとラウールくんで奪い合うお話見てみたいなと思いました…！次のお話も楽しみにしてますっ。これからも頑張ってくださいっ！ (2020年4月1日 22時) (レス) id: 8bc88fbcff (このIDを非表示/違反報告)
Yuu.memesaku(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！新作を更新してから書こうと思います！！良ければ新作も読んでくださると嬉しいです！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: b878421b1e (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 最後まで楽しく読ませていただきました！ぜひAnotherSTORYでラブラブな、めめこじ読みたいです！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: 67ba1ad69d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yuu.memesaku | 作成日時：2020年2月13日 23時
