25コール 心配性 ページ27
*
『ちょ、ちょっと待ってください！』
「あ？」
彼は振り返り、怪訝そうに眉を寄せた
『あ、あの！鍵…合鍵！』
「ん…これがどうした？」
手の平の上の鍵と私の顔を見比べる彼。その表情にはクエスチョンマークが浮かんでいる
どうやら彼はこの状況が
私はその矛盾点を指摘した
『鍵…なんで持っているんですか⁉』
「何云ってんだ？そりゃあ手前が…」
そこまで云うと、その綺麗なお顔が “しまった” とでも云うように歪んだ
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思い出してみよう。
これが数十分前、彼が私に云った言葉である
そして、私を此処に呼び寄せた言葉でもある
『ど、どういう事ですか…』
「そ、れは…」
うなじに手を当て、焦ったように視線を逸らす彼
その様子を見るにこれは、彼の“うっかり”からきたものではなさそうだ
そう、意図的である
何故そんな事を………？
途端に疑問が浮上する
少し混乱する頭で悶々と考えた
彼の性格とその時の私の状況、そして時刻からすると_____
『_____もしかして、………心配、してくれました？』
彼の眉がぴくり、と動いた
それからなんとも云えない表情でこちらを一瞥したと思うと、また外方を向いて、一言
「…う、五月蝿ぇ」
ぼそりと、云い放った
『それはどういう…』
「だああ！もう！五月蝿ぇったら五月蝿ぇんだよっ！」
あまりの慌てぶりに自然と頭が傾く
『んー…？』
「いいから！とっとと家に入るぞ！いつまでこうしてる気だ⁉」
早く入んねぇと鍵閉めっからな！
そう云って彼はずかずかとふてぶてしく部屋に入っていった
…横暴である
廊下に残された私はしばらくポカンとそのドアを見ている事しかできなかった
…何故か、胸の奥がくすぐったいような、あったかいような感じがした
……彼の耳が少し赤くなっていたのは気のせいだろうか
緩むほおを両手で思い切り挟んでやってから、
彼に鍵をかけられる前にと、ドアノブに手をかけた
*
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水瀬琥雪 - うぅ…好きです！！こう言う恋も素敵だなぁ… (2022年12月21日 22時) (
レス) @page46 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» そうなんですね。ありがとうございます。 (2022年3月1日 19時) (レス) id: 71a9499b2d (このIDを非表示/違反報告)
六 - もちさん» あ、混乱させてすみません。もう自分が通報したので消えましたが、この葵って人、謝った後「なんて言うとでも思った？wwおばさんww」って返しててあまりに失礼だと思ったので介入しただけです… (2022年2月26日 0時) (レス) id: e32b92c4c5 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» どういう状況すか？よくわからないんですけど。 (2022年2月24日 0時) (レス) id: 5b4b0a933b (このIDを非表示/違反報告)
六 - 名無しさん» 名無し、お前は間違ってないぞ。評価1000評越えが羨ましいキッズが妬んでアンチコメしたらばっちり言い返されてキレてるだけだからwこういう奴は相手する価値ない。無視しようぜ。 (2022年2月8日 1時) (レス) id: 7b7a62c26c (このIDを非表示/違反報告)
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