９話 ページ14
「A､どっか行ってた?」
唐突にそんな質問をされる｡
『ん?ああ･･･ちょっとな｡』
「どこに､誰と､何しに･･･?」
『え?あ､ここの近くのコンビニの路地裏｡荼毘とヒーローもどき殺りに｡』
「は?何で荼毘と?アイツ来たの?なんもされてない?ねぇA」
ガリガリ､ガリガリ･･･
死柄木は首元を引っ掻きながら瞳孔の開いた真っ赤な瞳で見つめてくる｡
『大丈夫､なんもされてないから｡』
うん｡あれは治療だし､荼毘がそう言ってたし｡
そう言うとピタリと手を止めて俺を見たかと思えば､
またガリガリと掻きむしり始める｡
「嘘だろ･･･?じゃあ､その首のは何だよ･･･?」
『あ､この傷は･･･』
「傷?は?そっちじゃないよ俺が言いたいのは｡何?やましいことでもあるの?俺に秘密にすんの?お前は俺のものだろ?なあA｡」
『何言って･･･』
「しらばっくれんなよ｡そのキスマ､誰のだってきいてんの｡」
『は?キスマ?』
キスマ･･･キス･･･マ?
『はあああああ!?』
「っ!?んだよ大声出して｡」
『は､え?キス･･･う､そだろ?』
顔が熱い｡アイツめ･･･
とっさに荼毘が口を付けた場所を隠す｡
「･･･ふざけんな｡何で顔赤いんだよ｡あ〜ﾁｯ･･･気分が一瞬で悪くなった｡」
そう言って死柄木が俺の手を掴んだ｡
「ついてこい｡あ､拒否権なんて無いから｡」
ズンズンとBARの奥の扉へ進む｡
ドアを開けると､無造作に散らかった本やゲーム､
つけっぱなしになっているパソコンからの光だけの薄暗い部屋｡
ｶﾞﾁｬﾘ･･･
後ろで鍵の閉まる音がしたかと思えば､
視界は反転､目の前には数センチ離れた位置にある死柄木の顔｡
『な､なあ･･･どうしたんだ?』
「･･･どうした?ははっ､わかんない?自分が何でこうなってんのか｡」
『わ､かんない･･･』
「そうだなぁ･･･無防備なAに教育･･･とでも言っておこうか･･･」
そう､死柄木は少し歪んだ笑みで言った｡
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泪(神谷病) - 百花繚乱さん» 面白すぎです。文章力を分けて頂きたいほどですよ。リア友でしたね。 アハハ。頑張って下さい！ (2018年12月31日 20時) (
レス) id: 54d316680c (このIDを非表示/違反報告)
百花繚乱(プロフ) - 神谷病さん» あ〜､えっと神谷病さんですか･･･ 神谷さんが大好きなリア友ならいます♭ 勿論､腐女子の｡ 頑張ります！ありがとうございます！！ (2018年11月30日 18時) (レス) id: b58bbc3f7f (このIDを非表示/違反報告)
神谷病 - ...初めまして？ この名前わかります？ 多分知り合いだと思うのですが。 勘違いだったらすみません。 面白かったです。 (2018年11月29日 22時) (レス) id: dc7fa1e085 (このIDを非表示/違反報告)
百花繚乱(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2018年11月18日 9時) (レス) id: c77cf49662 (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 面白いです! 更新頑張ってください(*^^*) (2018年11月17日 21時) (レス) id: f28b33f4eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百花繚乱 | 作成日時：2018年11月4日 10時
