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「うん、これなら歩いても大丈夫よ。」
医務室へと訪れたAとイゾウ。Aは今回は1人で椅子に座って診てもらった。「歩いても大丈夫」と言われてAはぱっと顔を上げた。
「！」
「良かったわね、Aちゃん。でも無理しない程度に遊んでね。」
「………はい。」
小さく返事をしてぴょこっと椅子を降り、とたとた、とドアの側にいるイゾウの所まで走って脚にしがみつくA。
「あら。私怖いかしら…」
それを見て本気で悩むナースのルリ。Aが一向に懐く気配がない。というよりイゾウとエースとギリギリサッチ、そして白ひげしか、慣れた様子を見せない。ほかの人たちが近付こうものなら大きな目に涙を溜めるのだ(本人は泣かまいと我慢している)。
「…慣れてないだけだろ。」
イゾウは苦笑しつつもAをひょいっと抱えて背中を優しく叩いて
「A。」
「…………ありがと、ございました。」
怖くても、怯えていてもお礼を言うA。そうやって教えられてきたのか。そんなAの頭を撫でて、医務室を出てイゾウは考える。
(…やっぱり一族の姫ってところか。)
容姿に似合わない言葉遣いに礼儀もきちんとしている。イゾウがそう思うのはやはり今朝の事が1番引っかかっていた。
−−−いえの、ものが…
"家の者"という言葉は子供が使うような言葉ではないのだ。
「…いぞう？」
黙ったままなのが不思議に思ったのかきょとり、とイゾウを見上げたA。
「なんでもねぇよ。…とりあえず着替えてエース捕まえてから行くか。」
「はい。」
こくり、と頷いたA。普段はやはり表情は乏しい。イゾウは昨日沢山買った服を思い浮かべつつ足を部屋へと進めた。
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名無しさん - 名前のところがユアになってるところが何ヵ所がありました。直してくれると嬉しいです。この作品だいすきなので、応援してます。更新頑張ってください (2018年7月14日 21時) (
レス) id: eefbd9d545 (このIDを非表示/違反報告)
夜涙(プロフ) - 結愛さん» いえいえ、ありがとうございます！伝えなくていいかなって思ったんですが、やっぱり気になってしまって…もし、不快に思われてしまったならごめんなさい。 (2017年7月4日 1時) (レス) id: ed485df4ba (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 夜涙さん» すみません！ご指摘有難うございます！直しておきます！ (2017年7月3日 11時) (レス) id: 4ce5084a76 (このIDを非表示/違反報告)
夜涙(プロフ) - 初めまして。あの、所々名前が『ユア』という風に表記されるので、直してもらえるとありがたいです。よろしくお願いします。 (2017年7月3日 2時) (レス) id: ed485df4ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年5月6日 22時
