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▽イゾウside
食べ終わってからAはオレにくっついてうとうとしている。ちなみに飴は食べられなかったらしい。申し訳なさそうに飴を見ていた。
(子供は体温高ぇな…)
「…ねえさま……」
小さく聞こえた声に頭を撫でてやる。ぐりぐりと顔を押し付けてくるAに苦笑しつつ、一定のリズムで背を叩いてやる。
「……いぞう……」
眠そうな声だが名前を呼ばれて
「なんだい?」
「……いぞう、は……いなくならない……?」
「…あァ、Aの傍にいるさ。」
「……とうさま…も…?」
「当たり前だろう?」
オレの着物を掴む手が強くなった。あァ手を怪我してるのになァ…痛いだろうに。
「大丈夫さね。おやすみ、A。」
するとすぅすぅと寝息が聞こえてきた。やっと眠ったらしい。
「……おやすみ。」
そっと立ち上がってオヤジの側へ行く。
「……オヤジ。」
「寝かせな。」
そっとオヤジのベッドに寝かせる。が、オレの着物を掴んで離さない。
「………悪いな…」
手を怪我しているから離してやらなきゃならねぇ。そっと外す。
「グララララ。随分懐かれたじゃねぇか。」
「…あー、まぁ誰かに縋りたかったんだろうな。」
オヤジが優しくAの頭を撫でる。ナースのエリナが毛布を持ってきたのでソレをAにかけ、
「…で?お前らは何してんだ?」
未だに居続ける隊長共に声をかける。
「いやなんかイゾウがAに優しいからびっくりしてる。」
「は?」
「ボクにも怖がるからさ、イゾウとオヤジが羨ましい!」
「あー…マルコの話じゃあ目の前で唯一の家族が死んだんだろう?そりゃあ怖いだろうさね。ナースにも怖がるくらいだ。」
「は?ナースにも?」
「エリナにも、怖がってたな。」
「ええ、そうですね。私だけじゃなくて、他のナースにも。オヤジさまとイゾウ隊長は大丈夫のようで、ホッとしていましたね。」
悔しいですわ、と言うエリナに苦笑する。
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名無しさん - 名前のところがユアになってるところが何ヵ所がありました。直してくれると嬉しいです。この作品だいすきなので、応援してます。更新頑張ってください (2018年7月14日 21時) (レス) id: eefbd9d545 (このIDを非表示/違反報告)
夜涙(プロフ) - 結愛さん» いえいえ、ありがとうございます!伝えなくていいかなって思ったんですが、やっぱり気になってしまって…もし、不快に思われてしまったならごめんなさい。 (2017年7月4日 1時) (レス) id: ed485df4ba (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 夜涙さん» すみません!ご指摘有難うございます!直しておきます! (2017年7月3日 11時) (レス) id: 4ce5084a76 (このIDを非表示/違反報告)
夜涙(プロフ) - 初めまして。あの、所々名前が『ユア』という風に表記されるので、直してもらえるとありがたいです。よろしくお願いします。 (2017年7月3日 2時) (レス) id: ed485df4ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっくん | 作成日時:2017年5月6日 22時