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▽イゾウside
「オヤジ、Aに言ってねぇな？」
ガチャりとオヤジの部屋に入ればまだ隊長たちはいた。視線が一気に集まる。
「なんだ、まだいたのかい？」
震える小さな背をゆっくりと叩きつつ、オヤジの前に進む。
「グララララ！A。」
「は、い。」
「オレの娘として生きろ。」
「………。」
「この船に乗ってる奴らは皆、家族だ。」
「………えどわーど、さまが、とうさまになるということですか？」
「グララララ。そうだ。ダメか？」
ふるふる、と首を振ったA。
「…わたしのとうさまとかあさまは、もういらっしゃらないので…その…うれしい…？…です。」
首を傾げつつもそう言ったAにオヤジも嬉しそうに笑った。
「グララララ！！」
するとAはオレの方を見て
「いぞう、はにいさまになるのですか？」
「だいたいのやつらはそうだね。」
「にいさまとよんだほうがいいですか？」
「…いや名前でいいさ。兄と呼ぶやつはいっぱいいるからな。」
「…？」
こてん、と首を傾げていたAの頭を撫でて
「この船にはいっぱいAの兄がいるんだよ。」
「…いっぱいですか？」
「ああ、きっとAは覚えられないだろうなァ。」
「…おぼえきれないくらい、いるのですか？」
「賢い子だね。そうさ。」
「…がんばります。」
ああ、ほんとにこの子はいい子なのだ。必死に、怖がりながらも馴染もうとしている。
「…A。」
「とうさま？」
「ここにはAのことを傷つける奴ァいねぇ。その事は分かっていろ。」
「…はい。」
ジッとオヤジを見つめたAはこくり、と頷いた。
(その時の大きな目はとても澄んでいるように思えた)
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名無しさん - 名前のところがユアになってるところが何ヵ所がありました。直してくれると嬉しいです。この作品だいすきなので、応援してます。更新頑張ってください (2018年7月14日 21時) (
レス) id: eefbd9d545 (このIDを非表示/違反報告)
夜涙(プロフ) - 結愛さん» いえいえ、ありがとうございます！伝えなくていいかなって思ったんですが、やっぱり気になってしまって…もし、不快に思われてしまったならごめんなさい。 (2017年7月4日 1時) (レス) id: ed485df4ba (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 夜涙さん» すみません！ご指摘有難うございます！直しておきます！ (2017年7月3日 11時) (レス) id: 4ce5084a76 (このIDを非表示/違反報告)
夜涙(プロフ) - 初めまして。あの、所々名前が『ユア』という風に表記されるので、直してもらえるとありがたいです。よろしくお願いします。 (2017年7月3日 2時) (レス) id: ed485df4ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年5月6日 22時
