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「あくまのみ、ぱらみしあ、ろぎあ、ぞおん。」
Aはさっき覚えた悪魔の実について復唱している。イゾウはそんなAを見守りつつ、これからAの"勉強"について考えていた。
「(賢いから多分全部吸収するだろうねェ。でも覚えなくていいことまで覚えさせるのは…)」
Aが辛くなるだろう。なんせ、この船はあの"白ひげ海賊団"だからだ。ハッキリ言えば教養はないに等しい。
「？いぞう？」
「あん？どうした。」
「あそこ。」
Aが指差す所には空を飛んでる鳥。
「あァ、アレはニュース・クーだよ。」
イゾウは窓辺に近付いて教える。
「にゅーすくー？はとさんちがう？」
「鳩じゃなくてカモメだな。オレたちみたいな船乗りに新聞を配達するんだ。ほら、見えるか？新聞を背負ってるだろ？」
「かもめさん？」
Aはニュース・クーに興味持ったらしく、ジッとニュース・クーを見ている。
「見てみるか。」
イゾウはそんなAに笑って足を食堂から甲板へと向かい直した。
−−−−−
▽イゾウside
甲板へと出たら他のクルー共がそろり、とオレたちと距離を取った。これはAを避けてるんじゃなく、Aにむやみに近づいて嫌われないようにする為だ(というのを話していたのを立ち聞きした)。
「かもめさん。」
Aはニュース・クーを呼んだ。呼んだと言っても呟く程度だ。それなのにニュース・クーはバサリ、と降りてきた。
「クー！」
「わ。」
Aの目の前(オレの目の前でもある)に止まって敬礼の姿勢をしたニュース・クー。Aはびっくりしたのかぴしっと背筋を伸ばした。
(Aの方が小さいな…)
「クー？」
そんなAにニュース・クーはもう一度鳴いた。
「…くーちゃん？」
「クー！」
くーちゃんとは、そんな事を思っていると
「さわってもいい？」
「クー。」
Aが伸ばした手にニュース・クーは自ら頭を擦り付けている。…ニュース・クーはこんなに人懐っこいやつだっただろうか。
「…ふわふわ。」
Aは嬉しそうにニュース・クーを撫でている。
「A降りるか？」
オレが抱っこしている状態でニュース・クーを触るのは体制的にキツイだろうと思ってそう声をかける。
「…え…」
「あぁ、傍にはいるさね。」
「…うん。」
置いていかれると思ったのか一瞬顔が強ばったAの頭を撫でてから床へ降ろす。するとニュース・クーも下へと降りた。
…やはりAの方が小さい。
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うさな - 面白かったです!めっちゃ続き気になるー！！更新頑張ってください! (4月28日 14時) (
レス) @page40 id: 8b6881ee90 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 少年陰陽師を私は知らないんですけど、それでもとても面白かったです！続きも楽しみにしてます！ (5月30日 17時) (レス) @page40 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - 質問以外、コメントを返すことはしないと思いますが、励みにはなっておりますので感想聞かせて頂けると幸いです◎ (2023年4月24日 2時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - いつのまにか沢山のコメントありがとうございます。何となく、ふと戻って来てきみてこんなにも沢山の人に読んで頂けて嬉しいです。これからも亀よりも遅いし、気ままに更新していこうかなと思っております。 (2023年4月24日 1時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
リラン(プロフ) - たまらなく嬉しいコラボ作品です！続き楽しみにしてます！ (2022年12月23日 0時) (レス) @page42 id: f068be0892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月17日 12時
