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「じゃあ、A。危ねぇからちょっと離れてろ。」
絶対動いちゃダメだからな！と何度もAに言い聞かせてエースはメラメラの実の能力を見せた。
「火拳！」
エースの手から船の外へと向けてぼおっと出た炎にAは目を見開いた。
「…いっしょ。」
Aのか細い声はエースには聞こえなかった。
「…ほのお。れんごくににた、でもやさしいほのお。」
エースのように、明るい炎。
心優しいあの人のような炎。
「？Aどうした？怖かったか？」
Aの傍まで来たエースの問いに首を横に振る。
「きれい。」
「…え？」
「きれいね。」
素直な感想を言ったAはふわりと笑った。
「……ははっ。"綺麗"か。初めて言われたなぁ。」
その場にしゃがんだエースにAは首を傾げた。言ってはいけなかったのか、と思い、そっと小さな手を伸ばした。
「…えーす、だめだった？」
よしよし、と頭を撫でるAにエースはしゃがみ込んだままフリーズした。
(…え？え？)
若干パニック状態のエースは無言だ。Aはそれに気が付かない(気が付くはずもない)のでだんだんと不安になってきた。
「…えーす…？」
Aの震えた声にエースは漸く正気を取り戻して、顔を上げた。Aの瞳が微かに揺れているのに気が付いたエースは慌てる。
「うお！？Aなんで泣きそう！？」
「……えーす…おへんじしなかったから…いっちゃいけなかった…？」
「え！あ、オレのせい！？」
エースの声になんだなんだと集まってくる他のクルーたちにAが怯えた様子を見せた。
「おいお前らこっち来んな！」
「エース隊長なんでっすか！」
「エース隊長が1人で喋ってんのかと思って心配したんすよ！？」
ワーワー
ギャーギャー
「Aがいんだよ！」
その一言で他のクルーたちが一瞬にして静まった。
「ったく…。A大丈夫か？」
怯えてしまったAの頭を撫でて抱き上げる。
「……だい、じょぶ。」
大丈夫、と言いつつエースの服を握る小さな手は震えていて。
「あーもー。無理すんなって。」
エースはAを抱えたまま、足を動かした。
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うさな - 面白かったです!めっちゃ続き気になるー！！更新頑張ってください! (4月28日 14時) (
レス) @page40 id: 8b6881ee90 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 少年陰陽師を私は知らないんですけど、それでもとても面白かったです！続きも楽しみにしてます！ (5月30日 17時) (レス) @page40 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - 質問以外、コメントを返すことはしないと思いますが、励みにはなっておりますので感想聞かせて頂けると幸いです◎ (2023年4月24日 2時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - いつのまにか沢山のコメントありがとうございます。何となく、ふと戻って来てきみてこんなにも沢山の人に読んで頂けて嬉しいです。これからも亀よりも遅いし、気ままに更新していこうかなと思っております。 (2023年4月24日 1時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
リラン(プロフ) - たまらなく嬉しいコラボ作品です！続き楽しみにしてます！ (2022年12月23日 0時) (レス) @page42 id: f068be0892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月17日 12時
