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「オヤジ、入るぞ。」
イゾウはAを連れて白ひげの元へ訪れた。白ひげはAを見て、少しだけ眉を寄せて
「どうした、A。」
出来るだけ優しく問うた。Aはイゾウに降ろしてもらい、不安で揺れている瞳を白ひげへと向けた。
「………とうさまは……」
それから口を開いたり閉じたりしてからとても小さな、震えている声で
「……………ごびょうき、なんですか。」
「「！！！！」」
白ひげとイゾウは驚き、目を見開いた。Aは、知らないはずなのだ。白ひげの身体のことは、なにも。ナースたちの検査でさえ、Aには見せなかった。それなのにこの子は。
「………何故、そう思うんだ。」
「………………。」
白ひげの問いにぎゅっと口を噛んだA。ゆらゆらと、揺れている瞳は今にも零れ落ちそうである。
「…A。」
諭すような白ひげの声音にAはくしゃり、と顔を歪めた。
「………きいたんです。」
「聞いた？誰にだ？」
「………。」
Aが話すのはイゾウはもちろん、白ひげにエース、サッチだけ。ハルタは最近漸く、というくらいであるし、隊長たちは皆、解っているはずなのだ。
Aに余計なことを言わない。
ソレは暗黙の了解であった。"親"を知らない、目の前で"家族"を失ったAの為であった。
それなのに、聞いたのだと言う。
ゆらゆら。
ゆらゆら。
「…………このおふねにいたひと。」
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うさな - 面白かったです!めっちゃ続き気になるー！！更新頑張ってください! (4月28日 14時) (
レス) @page40 id: 8b6881ee90 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 少年陰陽師を私は知らないんですけど、それでもとても面白かったです！続きも楽しみにしてます！ (5月30日 17時) (レス) @page40 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - 質問以外、コメントを返すことはしないと思いますが、励みにはなっておりますので感想聞かせて頂けると幸いです◎ (2023年4月24日 2時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - いつのまにか沢山のコメントありがとうございます。何となく、ふと戻って来てきみてこんなにも沢山の人に読んで頂けて嬉しいです。これからも亀よりも遅いし、気ままに更新していこうかなと思っております。 (2023年4月24日 1時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
リラン(プロフ) - たまらなく嬉しいコラボ作品です！続き楽しみにしてます！ (2022年12月23日 0時) (レス) @page42 id: f068be0892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月17日 12時
